マーケティング的

スターフライヤーの絶妙なプライシング

前後空間90センチ強 スターフライヤーの座席設定である。新聞記事によれば、この前後空間は「広め(日本経済新聞2012年4月5日付1面)」とある。さらにスターフライヤーのシートは革張りだ。実際、ネット上の評価を見ても、スターフライヤーのシートに対する…

酎ハイ・カクテル新商品のポジショニング

サントリーチューハイ こだわり果樹園のお酒 長野県北澤ぶどう園 白ぶどう 250ml×24缶(1ケース)出版社/メーカー: サントリーメディア: この商品を含むブログ (1件) を見るキリン ワインスプリッツァ 白 350ml缶 24本入りメディア: この商品を含むブログ (1件…

フレームワークの使い方

ポーター×コトラー 仕事現場で使えるマーケティングの実践法が2.5時間でわかる本作者: 金森努,竹林篤実出版社/メーカー: TAC出版発売日: 2012/03/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 2.5時間でわかること マイケル・E・ポーター先生とフィ…

AKBの極めて巧緻なマーケティングを分析する

上位40人で100万票 6月9日18時から開票された「第三回AKB48選抜総選挙」の結果である。たまたま見ていた「ぐるナイ」放送後に速報ニュースが流された。びっくりした。東京では号外も出たらしい。次の日の京都(ザ・ローカル)新聞朝刊にまで、結果が載ってい…

エネルギーを将来どうまかなうか

日本全体で30% 日本の発電に占める原子力発電の割合だ。今回の事故で、原発の危険性が明らかになった(というか、今回のような事故は起こらないはずだったのだが)。だから原発をやめるべきだという声が大きくなっている。一方では、原発をやめたら、今の電…

1円当たり顧客満足度

一泊4980円 非常にリーズナブルなホテル『スーパーホテル』については、以前のエントリー(→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20081016/1224153739) でもご紹介したことがある。筆者の顧問先がある新居浜のスーパーホテルは、定宿とさせていただいてもいる。…

iPad=新しい販売チャネル戦略

2011年は約140万台 前年対比2.8倍の出荷台数が見込まれるという。タブレット端末である。タブレット端末といえば、元祖iPadだが、最近はいろいろなメーカーがiPadもどきを出してきている。ドコモからのギャラクシー・タブもそうだが、気になるのは、やはり「…

四つ葉のクローバータクシー

1400台中わずかに4台 京都のヤサカタクシーといえば、そのシンボルマークは三つ葉のクローバーと決まっている。ところが、突然変異があるのだ。同社が抱える総台数1400台のタクシーのうち、わずかに4台だけは、マークが四つ葉のクローバーが付いている。 四…

もしかしてGoogleを倒すのは口コミ

バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある作者: アダム・ペネンバーグ,中山宥出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 38回この商品を含むブログ (12件) を見る ※ このエントリーは、R+…

値上げは税収に貢献するか

禁煙も減煙もしない人9.5% チョコレートのロッテが実施したアンケート調査の結果である(→ http://www.lotte.co.jp/news/857.pdf)。1割の愛煙家は、今まで通りタバコを吸い続けるぞとおっしゃっているわけだ。その心意気や良し。何しろ今回の値上げは、半…

SMARTな時代の財布

厚さ13ミリ 薄手の財布が人気らしい。財布といえば、札入れに万札をぎっちり……、というのが憧れだった(嘘だけど)。印刷会社を辞めて、コピーライターの修業にと入ったデザイン事務所の社長が、ぎちぎち財布を持っていた。 そういえば、あの社長は「僕ちゃ…

iPadはどこが違うのかby京都勉強会

iPadパーフェクトガイド作者: マックピープル編集部出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2010/05/28メディア: 大型本購入: 3人 クリック: 50回この商品を含むブログ (12件) を見る高さ24センチ、幅19センチ、薄さ1.3センチ iPadである。こい…

知事への個人献金が変えるもの

一口1000円から 楽天のサイトを通じて、知事さんに個人献金できるようになる。楽天政治の『LOVE JAPAN』というサイトでは以前から国会議員への献金を受け付けていた。そこで今回新しく知事にも献金できるようになり、とりあえず橋下徹大阪府知事と古川康佐賀…

ネオおじさんモードの仕掛け人は?

計画比150% ラクダのシャツが売れているらしい。ほんまかいなと思うのだが、グンゼが出したベージュのシャツは「縫い目もなくYシャツの下に来て透けない点がおしゃれな男性に受け、初年度は計画比150%の売れ行きとなった(日経MJ新聞2009年10月7日付28面)…

Change is Chance

1990年比25%減 民主党がマニフェストに詠うCO2排出目標だ。この目標を巡って経済界は「そんなの無理だ」「そんなことをしたら日本企業の競争力が落ちる」などと騒いでいる。確かに厳しい目標ではあるのだろう。しかし、仮にこの目標を達成できたとき自分た…

裏ターゲットを狙え

夕食の後、ほとんど毎日一本 コーラショックを飲んでいる。黒木メイサのCMがカッコ良すぎたから、では決してない。夏だからだ。すなわち食事の時には、平均して缶ビールを一本いただく。ついでにワインも少々飲む。これで頭の芯がほにょっとゆるむ。そこから…

誤導質問はBtoBで使えるか

禁断の質問技法がある。その名を誤導質問という。 誤導質問というのは、質問の前提に誤った事実を挿入することによって、自分の意図した証言を引き出そうというものです。誤導質問とは、たとえば次のような質問です。 弁護士「この商品がなぜ評判がよいのか…

京阪と近鉄と阪急と

学園前から難波まで500円 近鉄には有料特急がある。京阪と阪急にも同じく特急はあるが、特急料金はいらない。これがなかなかおもしろいではないか。近鉄の有料特急は、京都線も走っている。京都から奈良に、あるいは橿原神宮、賢島に行ける。 奈良と難波の間…

行列の功罪

炎天下で待つこと20分 沖縄県国頭郡本部町渡久地5に、その食堂はある。「きしもと食堂」という。 創業以来変わらぬ味を守り続けている沖縄そばの老舗。灰汁を使った昔ながらの製法で作ったコシのある麺とだしの効いた汁がピッタリとマッチしている(→ http:/…

原チャリと電チャリの謎

29万6000台と31万5600台 どちらかが原チャリで、片方が電動アシスト付き自転車(通称:電チャリというらしい)の国内出荷台数である。さて、多いのはどちらでしょうか? 実は昨年度、遂に電チャリが原チャリを抜いた(日経産業新聞2009年2月10日付1面、元ネ…

誰がGMのクルマを買うのか

年間赤字3兆円 4期連続の赤字で、債務超過はすでに8兆4000億円。今期の売上は前年対比17%のマイナス。どんな会社かといえば、世界一の自動車会社である。その名をGMという。この会社の行く末にいま、世界中が注目している。 アメリカの新大統領オ…

マーケティングセミナーパート3

伝説の『知恵市場』でも、松尾氏はひと際光っていた InsightNow主催、ビジョナリー・コラボレーションセミナー第三弾のお知らせである(→ https://www.insightnow.jp/events/seminar0312)。 かつてネット上に知恵市場という組織があった(正確には以前とは…

CMは社員で作ってYouTubeで流す

「わたしたちをこえてゆけ」 以前、勝手CMをご紹介したZ会(→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20080626)が、またオモロいことをやってくれた。冒頭は、そのメッセージコピーだ。 何がおもろいか。エキストラに社員を使っているところ。相当な数の社員さんが…

弁当男子の時代

一人で外食する回数・金額が減った人22.1% ビジネスパーソンの2〜3割が、外食する回数、金額ともに減ったと答えている。これは調査が行われた時点での実績レベルでの数値だ(日経産業新聞2009年2月6日付4面)。 すでに起こってしまったことなので、これにつ…

脱・マイカーの時代

クルマを買いたい人1230万人 ガリバー自動車研究所の調査結果らしい(日経産業新聞2009年2月4日付13面)。本当かしらん。ガリバーといえば中古車屋さんである。自動車産業に関わるものとして、いささかバイアスがかったポジショントークとなっている可能…

マーケティングセミナーパート2

ためらいなくズバッとポイントを突いてくる人、が第一印象だった。 InsightNow主催、ビジョナリー・コラボレーションセミナー第二弾のお知らせである(→ https://www.insightnow.jp/events/seminar0218)。 その人と初めて会ったのは、あるミーティングの席…

本と顧客志向

本がしばし敵になり、しかる後さらに好きになった 何のことかといえば、書店に並ぶ本である。本は大好きである。好きが嵩じて家には書棚が11本もある。そのほとんどが必殺「前後二列並べ」となっている。 いきなり余談だけれど、10年前に大阪から引っ越…

マーケティングセミナー

今年はセミナーをやる なんて、大胆な希望を書いてみたら、早速夢がかなうことになった。FMO(First、Most、Only)のインタビュー仕事でお世話になっているInsightNowでセミナーが開催される。そのゲスト講師の一人として、声をかけてもらったのだ。 Insight…

なぜスタバはダメになったのか

前年同月比既存点売上高9%マイナス(日経産業新聞2008年12月8日付9面)。 スターバックスの業績が落ち続けている。といってもアメリカの話で、日本スタバの業績は売上高で前年同期比7.4%アップである。ただし営業利益は▼27.2%とガタガタだ(→ http://www…

プロの作る広告の効果は

上位十傑にプロがゼロ リクルートの研究機関が立ち上げた『みんなのクリエーティブエージェンシー C-TEAM(→ https://c-team.jp/)』での結果だ。このサイトでは、一般の人でもクリエーター登録することによりバナー広告のコンペに参加できる。 広告主の依頼…