サウスポーの武器


右の脇腹をどつかれると、すごく効く。


先日の稽古で実感した。カウンターをとる練習として教えてもらった約
束組み手。相手の右逆突きに合わせて、体を右に捻りながら、左の突き
を相手の右脇腹に。できれば少し下から上へ突き上げる。


こんな稽古を黒帯の先輩とやった。


こちらが攻め手となった時。もちろん、先輩はごく軽〜くカウンターを
合わせてくれる。ほんとにかる〜く(ですよね、先輩!)なんだけど、
これが痛い。「ウソっ、息止まるやん」と思いながら、30秒ぐらいを
何とか耐える。


いわゆるレバーブロー。これは効きます。同じ強さの突きなら、左より
右の脇腹に当てた方が確実に効く。なぜか。右には肝臓があるから。と、
これまで何回も教わっていたのだが、我が身でその効き具合を実感する
機会はなかった。


だって、スパーリングの時に自分の右に突きや蹴りをまともにもらうこ
とは、まずない。左の鈎突き、あるいは左の中段回し蹴りは、右利きの
人には出しにくい技だ。


それに自分は左利きだから、左手の方が右よりはたぶん俊敏に反応して
いる(はずだ)。だからガードも右側より左の方が確か(かな?)


ん! 左利き!


ということは、サウスポーなら、相手の右、すなわちレバーを徹底的に
狙えばええんでないの。しかも、ここはそんなに強く叩く必要はない。
求められるのは強さよりスピードと的確さだろう。で、あればあえてサ
ウスポースタイルに構え直すこともない。


普通に左前で構えた方が、左の突きは相手に届きやすい。この場合は、
できるだけノーモーションでまず相手の肩を狙い、もう一度同じ左の鈎
突きへとつなげばいいのではないか。ポイントは、一発目をいかに鋭く
突くかだと思う。


左の中段はどうか。これも左前に構えておいて、前に出ている左足で鋭
く蹴れないか(ちょいムリっぽいかも)。あるいは、二段作戦でいけば
どうだろう。左前からスイッチして、まず上段を狙いにいく。といって
も、これはあくまでもおとり。できるだけ早く戻し、次の中段が本命。


なんて具合にうまくいけば世話はないのだが。







本日の稽古: