無心とがんばる力


2日間で7時間の稽古。


大したことないやん、と思います? それとも、すっごいな〜と感心し
ますか。子どもの合宿に付き合わせてもらっての印象は、みんな、よく
がんばったなぁのひと言に尽きる。


合宿所は山手にあるから、少しは涼しい風が入る。でも、雨模様だから
ムシムシ感が強い。車で4時間の移動も、きつかったはず。それでも稽
古が始まると一生懸命。


大人のように抜くことを知らないだけ純粋。「気合い出せ〜」といわれ
たら、その時点で残っている全エネルギーを振り絞って声を出す。その
結果、初日の最後は倒れ込む子が何人いたんだろ。小学校低学年組は軒
並みアウトで、組み手稽古も7セットめぐらいからは対戦を組めずにみ
んな見学してたぐらい。逆にいえば、そこまで自分を追い込んでたんで
しょうね。これがえらい!


みんなほんまにひたむきやなぁと感激しました。


ところが、さすがに若いと違うわ。その回復力の早いこと。食事して、
風呂入って、レクリエーションになると元気いっぱい。花火は大喜びで
取り合いになるし、「お前ら、疲れてんちゃうん?」と言いたいぐらい。


そして翌日。朝9時から、また稽古。ストレッチ、基本,移動とかなり
ゆったりめのプログラムに続いて組み手。まず上級生が前に出て下級生
の相手を10セットぐらい。次は大人が前に出て、上級生を相手に7セッ
トぐらい。最後は大人を相手に希望者だけでやはり7セットぐらい。


そのスタミナを分けてくれ〜といいたくなるぐらいの元気さは、素晴し
いと思いました。組み手の相手をしてみてわかったけど、ちょっと動く
だけでかなり汗をかく。二日めは前の日よりもさらに涼しかったんだけ
ど、実際に動いてみるとやはり暑い。


もし、この合宿のように子どもたちと同じメニューで2日間7時間の稽
古を自分がしてたらどうなったか。というか、とてもできんやろという
のが45歳オッサンの実感でした。


しかも、その後、1時間弱とはいえ海に入るんだもんねぇ。子どもはす
ごいです。ふだんは一緒に練習しない道場の子も含めて、みんな、ええ
子やなぁ、と大好きになりました。


いつもは週に1回しか稽古してない子が、頭痛とかでへたり込んでしまっ
て、それでも「ちょっとましになったから戻る」と言ってくれたこと。
言葉じゃなく行動で、みんなの手本を示してくれた中学生2人の姿。こ
の2点、ひときわ強く印象に残りました。


なかなか得難い経験、企画していただいた先輩に感謝です。
ありがとうございました。押忍。







本日の稽古: