最短距離×パワー

7月23日の稽古:西部生涯スポーツセンター ダンススタジオ

19:00〜20:50


今日のテーマは前蹴り、稽古はすべて前蹴り尽くしとなった。


1平行立ちでの前蹴り
・上段
・中段
股関節を折り畳む感覚を重視するよういわれる。プラス意識したのは膝
を上げた時に、つま先が下を向くようにすること。中足で蹴るためには
最終的に足首を曲げないとだめなんだけど、これを速くし過ぎると不要
な力が入ってしまう。すると結果的に遅くてキレのない蹴りとなる。や
はり蹴りでも脱力が必要なのだ。


2組み手立ちでの前蹴り
・前足での蹴り
・後ろ足での蹴り
前足での蹴りが難しい。体重は当然、後ろ足に乗るのだが、そのままで
は前への勢いが出ない。骨盤を意識して蹴り足の先へと力を伝えていく
ようなイメージが必要だと思う。


3組み手立ちで移動しての前蹴り
・前足での蹴り
・後ろ足での蹴り
・回転しての蹴り
難しいのが回転しての前蹴り。組み手立ちの構えから前足を軸に背中か
ら半回転し、元の軸足で蹴る。イメージとしては後ろ蹴り、または後ろ
回し蹴りから前蹴りへの連続技だ。回転すると、いかに自分の重心がぐ
らぐらしているかがよくわかる。軸でしっかり回れない理由は、たぶん
次の二つ。
まず第一には軸がしっかりしていないこと。これは足から骨盤を経由し
ての軸だ。もう一つは、上半身のどこかに不要な力が入っていることだ
ろう。上虚下実、下半身はどっしりと安定させ、上半身の力はできるだ
け抜いておく。どの武道、あるいはあらゆるスポーツに共通する原則だ
と思う。


4前蹴りのミット稽古
組み手立ちから
・前足での蹴り
・後ろ足での蹴り
・回転しての蹴り
・下がっていく相手を追っての蹴り
・向かってくる相手に対しての蹴り
難しいのはやはり回転しての蹴りと向かってくる相手に対しての蹴り。
特に向かってくる相手に対しては、相手の動きをどこで見るかがポイン
トになる。一瞬でも遅れると、押し込まれてしまう。動き始めを的確に
見なければならない。


5前蹴りだけの組み手稽古
相手は的になるだけ。この相手に対して前蹴りへとつなぐパターンを考
えて練習する。前蹴りから入るパターン、前蹴りで決めるパターン、間
に前蹴りを挟むパターン。
前蹴りといえば「最初の一発」みたいなイメージがあるが、いろんなコ
ンビネーションの末に水月を開けさせておいて、前蹴りで決める。そん
なパターンもありだということに気づいた。


前蹴りを思いっきり蹴ることができると、強力な武器となるはずだ。た
だし、そのためには正確に狙う意識と技術がないといけない。前蹴りを
失敗すると、指の骨折など即ケガにつながりやすい。しっかり中足を返
して蹴らないと、相手に受けられたときかなり痛い思いもする。
だからこそ、これを武器にできれば攻めのバリエーションが増える。と
次から次へと課題が出てくるなぁ。