ツーカー、吸収合併


ツーカーフォンユーザーである。いよいよなくなるんである。


そもそも自分で選んだキャリアではない。連絡がつきにくいことに業を
煮やしたクライアントから「君は今日から、この携帯を使いなさい」と
強制的に渡されたのがツーカーだった。そのクライアントがツーカー
理店の仕事をしていたからだ。以来、8年ぐらいか、律儀にツーカー
使い続けている。


その間にはライターとしてツーカーフォン関西の仕事もさせてもらった
から、一応の恩義は感じている。でもなぁ、来年ナンバーポータビリティ
が導入されれば、そろそろ変えたいなとは思っていた。別に携帯電話を
お財布替わりに使いたいとは思わないし、i-Pod持ってるから携帯で音楽
を聴きたいとも思わない。


とはいえ携帯の選択肢があまりにも限られている。よそのキャリアはい
いデザインのが揃っているのに、ツーカーにはない。しかも、あれば便
利なちょっとした機能がついてないことが多い。たとえばメールのフォ
ントを変えるとか、あるいはQRコードリーダーとかね。ユーザー数が少
ないということは、メーカーにとっては新製品を開発してもコストを回
収できない恐れがある。であれば、新製品開発にも力が入らなくなるの
は当然だ。だから、こうなるのも仕方ないといえばそれまでだ。


最近では、年配者向けをセールスポイントにしていたようだが、これも
ちょっとピント外れだと思う。もちろん小ヒットはしているから、この
戦略がまったくダメだとは思わないが、それにしても将来的な展開を考
えているとも思えない。だってボリュームユーザーの団塊世代が携帯に
求めてるのはシンプルさではない。彼らは結構複雑な機能を器用に使い
こなしてますからね。


であれば。


いつ、どこで、こんなにも差がついてしまったのだろうか。


そもそもの立ち上がりから、常に四番手ではあったはずだ。しかし広告
宣伝などでは、ハリソン・フォードジャネット・ジャクソンなどの外
タレを使い、その後も人気絶頂期のパパパパ・パフィー(あの頃は光っ
てたよな〜)をキャラクターに持ってくるなど、予算もしっかりかけて
いたはずだ。一時的には月次の新規会員獲得数では四番手を脱した時期
もあったと記憶する。が、結果的にはついぞ四番手を脱出することはな
かった。


ドコモが常にトップでいるのは仕方がないとして、他のキャリアにも大
きな差をつけられてしまったのは、何が原因だったのだろうか。私が仕
事で関わっていた時期には、新製品も他者と遜色ないものが出ていた。
メーカーサイドでもまだツーカーを切り捨てるわけにはいかなかったの
だ。ところがたぶん3年前ぐらいからだろう、新製品が急にしょぼくなっ
たように思う。機能面で差がつき始めると、それが加入者数の減少に拍
車をかけたのではないだろうか。


体力勝負で勝てなかったということなのか。携帯電話のようなインフラ
整備を伴う事業は、そもそも体力次第といった側面がある。しかし、そ
こにあえて参入したのなら、体力、つまり資金面の手当は当然考えてい
ただろうに。その読みが浅かったのか。


あるいは営業力で劣っていたということなのだろうか。何が原因なんだ
ろう。


この10年での携帯キャリアの栄華盛衰ぶりを振り返ってみるのは、マー
ケティング的にもおもしろいテーマになる。もちろんインサイダーとい
えるような関わり方をしていたわけじゃ全然なくて、カタログ作りにちょ
ろっと噛ませてもらっていただけだけど、ちょっと時間をかけて追っか
けてみたいテーマだ。







昨日の稽古:富雄中学校体育館 18:30〜20:30

 <少年部>
  ・ラダーを使ったコンディショニングトレーニン
  ・基本稽古
  ・移動稽古
  ・ミット稽古(今月のテーマ、中段回し蹴りのおさらい)
  ・組み手試合
    1セット目:中段回し蹴りと突きに技を限定
    2セット目:フリー 
  
 <一般部>
  ・プロテクターを着けて、突き蹴りを全力で当てる稽古