自分が高齢世帯になるとき
2025年に1842万世帯。
高齢世帯の数である。いま45歳の自分はそのなかの一世帯になる。全
国的には1842万世帯は全世帯の37%だ(厚労省推計・日経新聞8
月26日より)。
家族の類型でみれば、2000年には最も多かったのが「夫婦と子」パ
ターン。これが2025年には一人暮らしに逆転される。さて、20年
後の自分は、どんな暮らしぶりをしているのだろうか。
今のところ独り暮らしになる可能性は低いと思っている。が、これは勝
手な自分の思い込みで、連れ合いがどう考えているかは不明だ。ただ会
社勤めをしているわけではないので、退職を機に、ということはなさそ
うだ。
では、あと20年、健康でいられるかどうか。生活習慣病になる危険性
はない、とはいえないな。血圧が高いのと、アルコール摂取量が問題を
引き起こすかもしれない。こればかりは何ともいえない。健康でありた
いとは、もちろん思う。だから少しずつ、体によくないことを減らし、
逆に健康的な生活を心がけるようにはなっている。あとは祈るばかりか。
経済面ではどうだろう。65歳、今と同じ仕事を続けるのはつらいだろ
うな。だから中小企業診断士をめざしている。無事、来年末に試験に受
かれば、キャリア20年ほどのコンサルタントになっているはずだから、
勉強さえ怠らなければ、経済的には今より恵まれている、かもしれない。
ただし、20年後の社会がどう変わっているかが見えない。日本に暮ら
し続けるとすれば、すぐに思い浮かぶリスクがいくつかある。例えば財
政破綻。国債については、まず2007年が最初の関門らしい。
が再来年はともかく、いずれ破綻するだろう。おそらく円の価値は大き
く下落し、国内は激しいインフレが起こるんじゃないだろうか。
あ〜、何だか書いていて、だんだん憂鬱になってきた。でも、とりあえ
ず心配事を全部、吐き出しておこう。
円の価値が下がれば、当然、輸入品の価格が上がる。自給率ほぼ0%の
石油がどうなるのか。あるいは同じく自給率40%程度の食料確保はど
うなるか。
そもそもこれから20年間、中国やインドが今の調子で経済成長を進め
ていったときには、資源戦争が起こっている恐れもある。今のところイ
ンドには油田がないようだし、中国も何年も前から石油については純輸
入国に転じている。
同じように深刻なのが水問題だろう。日本は水だけは恵まれているなん
ていっているが、実は食料生産に必要な水をカウントすれば、水だって
全然不足しているのだ。食料については、中国からの輸入が増えている。
しかし中国そのものが水不足、食糧不足になっていくのだから、いくら
外貨獲得手段とはいえ継続的に食糧を輸出するかどうかは不明だ。
環境問題だって、温暖化が相当に進んでいる可能性がある。もし温暖化
がひどくなれば、食糧生産にダメージを与えるだろう。
なんて具合だ。さて、どうなるのか。もちろん、こうした問題がすべて
とはいわないが、ほとんどクリアされている希望だってある。そうなっ
てほしいと思う。あとたった20年だ。
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