始めの一歩を踏み出す時
1秒あたり2663万円。
700兆円×2%=14兆円
14兆円÷365日=383億5610万円
383億5610万円÷24時間=15億9817万円
15億9817万円÷60秒=2663万円
ごくごくアバウトな計算だが、日本の国の借金は1秒間に2663万円
ずつ増えている。これがどれだけものすごい数字なのかは、それぞれに
想像していただくしかない。が、とんでもない数字であることだけは間
違いないだろう。
どうやって返すの?
というより、そもそも返せるの?
返せなかったら、どうなるの?
返せなければ、いずれ日本も何年か前のアルゼンチンのような通貨急下
落〜ハイパーインフレとなる(可能性が極めて高い)。あくまでも例え
ばの話だが1ドル=10000円ぐらいに円の価値が下がり、とういう
ことはガソリン1リットル=1万3000円みたいな世界だ。
これがいつ起こるかはわからない。が、確実なのは、仮に我々の世代の
間に起こらなくとも、我々の子どもの世代ぐらいには、必ず起こるって
ことだ。いま考えないと、子どもたちがとんでもない不幸を背負い込む
ことになる。
さて物価が100倍に上がったとしても、収入も同じだけ上がれば何も
問題ないわけだが、そんなことは普通あり得ないので、その点、誤解の
ないように。
仮にアルゼンチンパターンに陥った場合、日本がアルゼンチンとは著し
く異なって困ることがある。アルゼンチンは食料をほぼ自給できた。小
麦も肉も国内産出量で国内需要をまかなえる。日本は無理。自給率40
%を切っている。
ということは食料を買わなければならない。さて、どうする? 買える
んかね。ちなみに石油は自給率ゼロだ。
そんなことにならないためには、ほんの少しずつでもいいから返してい
かなければならない。そのためには二つ道がある。税収を上げるか、歳
出を減らすか。
税金を上げる話はいろいろ出てきている。たとえば消費税の税率アップ
だ。が、小泉首相は、自分の在任中は上げないと宣言している。意図不
明だ。日本をアルゼンチンのようにしたいのかもしれない。
ちなみにシンガポールに本拠地を置き、スイスでプライベートバンクを
やっている人の話では、日本の政治家や経済界の要人たちが、資産を外
国に移しているらしい。要は日本がどれだけインフレになろうが、自分
の資産をたとえばドルなりユーロなりでもっていれば、まったく関係な
い。というかインフレの後で円換算すれば大儲けできるってことだ。
歳出を減らす。そのためには土建費を削るのが一番だ。無駄な公共工事
をやめろってことだ。ついでに仕事してねえ公務員にもやめてもらえと。
そして国の予算でどうしてもやらなければならないことだけに絞り込め
ってことだ。
鉄の女・サッチャーさんがその昔やったことである。個人的には国がや
るべきは教育、治安、福祉の順番だと思うが。
今回の選挙の一大争点のように言われているけれども、本来なら郵政民
営化は、日本がただちにやらなければならい歳出削減という大テーマの
中のあくまでも一つに過ぎない。
そんなことも考えて、明日はみなさん、ぜひ投票しましょう。
本日の稽古:
- 作者: 高田創,住友謙一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/11
- メディア: 新書
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (5件) を見る