自縄自縛


上段恐怖症にかかっている。


別に決定的な一打をもらったわけじゃない。が、何となく自分は上段が
弱いと思い込むことで、動きがぎこちなくなっている。ぎこちないまま
に、無理に攻めに出るから、上段がら空き。で、黒帯の先輩から見れば、
あいてるのが丸見え。ポンと軽くもらって、びびる……。


まったくの悪循環だ。たぶん、見えていない。というか、見ていないの
だろう。相手の足が上がった瞬間に「ヤバッ」とパニクり、そく逃げ、
みたいな心理状態か。


ここを脱しない限りは、絶対にうまくなれないだろうな。しかも最近は
やたら東京出張が多いせいで、稽古を休みがちだ。組み手稽古なんて、
休めば休むほど勘が狂うもの。


塾長の言葉によれば、組み手は自動車の運転に似ているという。要する
に一度体が覚え込んでしまえば、誰でも車の運転はできるのと同じで、
空手も基本の動きを体がマスターしていれば、どんな組み手にも対応で
きる。ということなんだが、まだまだ初心者マークが取れていないんだ
ろうな。


とはいえ、このままじゃ初心者マークから高齢者マーク直行になりそう。
餓狼伝』では、天井から何本もナイフを吊るし、それを一斉に揺らし
て頭を振って避ける、なんて稽古をする人の話があった。これでも真似
してみますかね。


相手の足の動きをどこまで見れるか。いや、まず動き始めをきっちり見
ないとダメか。これはミット稽古で人の蹴りを受けているときに注意す
るようにしているのだが。


いずれにしても気持ち、心がビビっていては、はなからお話しにならな
い。こわがらないためには、どうすればいいか。「少なくとも、これだ
けの稽古をやっているんだから」という自分の支えがいるのだろう。ポ
イントは、やっぱりここに尽きるのだ。




昨日の稽古:

■西部生涯スポーツセンター・ダンススタジオ/19時〜21時00分

●今日の稽古はすべて受け返し
・組み手立ちでの基本
 〜相手の蹴りを想定して、受けからの突き・蹴り
・ミット稽古
 〜相手の蹴りを想定して、受けからの突き・蹴り
・約束組み手
 〜前蹴り、回し蹴り、ワンツーに対する受け返し
・組み手稽古
 〜黒帯の先輩を相手にフリーで



餓狼伝〈7〉 (双葉文庫)

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