チャーるって、わかる?


パクるの意味で年代がバレる。


パクるっていえば、盗みのことだろうなんて決めつけちゃダメですぜい。
あるいはヤバい。それって「えらいこっちゃ」ちゃうん、もアウト。正
解は、パクる=ナンパ、ヤバい=すごい。


これが若者ことばだそうだ。ちなみに「チャーる」は喫茶店に行くこと。
私の学生時代は「ちゃー、しばけへんか」と言っておりましたが。こう
した若者言葉を集めたのが山形県警少年課で『わかりますか若者こと
ば』なるパンフレットを作ったらしい(週刊文春10月6日号)。


見ると、昔(といっても私が学生時代の話だから25年ぐらい前ね)と
それほど変わらない言葉もあるようだ。たとえば「げんちゃ」。これは
原動機付き自転車のことで、我々世代では「げんちゃり」と表現してお
りました。ちなみに自転車は「ちゃり」、一部の人間は「ケッタマシー
ン」などともいってましたが。


この間、電車に乗ってきた女子高生の会話では10分程の間に「ありえ
へん」が37回ぐらい出てきた。これって、最近の流行語の一つと言う
か、ほとんど相づち言葉になっているみたいだ。いちいち数えてる奴が
いるなんて、それこそ彼女達にしたら「ありえへん」のだろうけど。


でも、その会話の中には「久しぶりに暇な時間ができたからさ、●●君
とまったりしたかってん。んでメール送ってんやんかぁ。そしたらちゃ
っきょ、ありえへんやろ」みたいな会話を延々とされてました。始発に
乗って東京出張とあって、居眠りかけてた頭が、彼女らの会話でばっち
り覚醒しましたね。


すっごい言葉遣いするなあと感心したり、その言葉遣いの裏にはこの子
たちの暮らしぶりというか生き様(とまでいうとちょっと大げさかな)
があるんやろなあと心配したり。そのうち、この子らも母親になるんか
なあと余計なお世話までしたみたり。


言葉を使う仕事をしているので、人の言葉遣いにもとても敏感になる。
言葉は思考だと思うからだ。自分がどんな言葉を選んで話しているのか。
その言葉を選んだ理由は何か。四六時中、そんなことを考えて話す必要
はないと思うけど、もう少し、自分の言葉に注意を払った方がいいと思
う。


若者言葉に限らず、はやりの言葉を多用するってのは、思考停止に過ぎ
ないのだから。




昨日の稽古:

  ビート板を使ってのバタ足、バラフライ足、平泳ぎ足とクロール
  ついでに子どもを投げまくりで、上腕と背筋鍛え