Gyaoは成功するか2


テレビの見方を根底から覆す。テレビCMを収益源として成立していた
テレビ局と広告代理店のビジネスモデルを破壊する。TiVoはそんな形容
詞で語られていた。すでに3年前の予測で5年後には全米で1000万
ユーザー、将来的には世帯普及率で40%ぐらいは行くだろうといわれ
ていた。


しかし直近のレポートでは、未だに会員数は360万人程度にとどまっ
ている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/25/news010.html


これに比べるとGyaoの会員数の伸びが急激かがわかる。ではTiVoと
Gyaoの違いは何だろうか。


まずデバイス。TiVoはあくまでもテレビモニターで見る。だからセット
トップボックスをテレビにつながなければならない。これは些細なよう
でいて、面倒な配線(すでにテレビがいろんな周辺機器につながれてい
る場合は余計に)をしなければならず、ユーザーにとっては心理的には
結構なハードルになるかもしれない。


Gyaoは、すでにネットに繋がっているパソコンがあれば、基本的には何
もしなくていい。メディアプレイヤーだってたいていのパソコンには最
初っからインストールしてあるはずだから。


そしてコンテンツ。TiVoで見ることができるのは、普通のテレビ番組だ。
一方Gyaoで見ることができるのは12チャンネルの番組が用意されては
いるけれど、オリジナルコンテンツ。普通のテレビ番組を見ることはで
きない。


とはいうものの、コンテンツはかなり充実している。映画もかなりある。
昔懐かしのアニメも揃っている。ドラマもある。モーニング娘。のファ
ースとライブだってある。(くそ〜、なんでMacでは見れねえんだよ)


だからGyaoはテレビではなく、おもしろい動画コンテンツを見ることの
できるのがユーザーにとっての価値だ。しかもユーザーは直接的な対価
を求められることはない。あえていうならコンテンツに挿入されるCMを
見る時間が対価といえる。


テレビ時代にスポーツやニュースをのぞけばリアルタイムで見る必要の
あるプログラムがないのだから、ユーザーの『何かを見て楽しむ』時間
消費の中では、Gyaoもテレビもほとんど同レベルの位置づけになる。


では、スポンサーから見たGyaoとテレビ、それぞれのメリット・デメリ
ットはどうなるか。


結論から言えば、Gyaoのメリットが圧倒的で、その分テレビのデメリッ
トが際立つ。


Gyaoのメリットは大きく3つある。まず確実にCMを見てもらえること。
ユーザーはCMをスキップすることはできないシステムになっている。
つぎがユーザーの属性を掴めること。特定の番組を見ているのが、どん
な人なのかをスポンサーは知ることができる。であれば、3つめのメリ
ットとして究極的にはOne to One CMを流すことも可能だ。


たとえば『頭文字D』を見ている(20代男性・趣味はドライブで〜
す、みたいな)ユーザーに対しては、中古車ディーラーが「超・掘り出
し物86レビン」みたいなCMをいれるたりできてしまう。


一方でテレビのデメリットは繰り返しになるけど、CM見てもらえない
に尽きる。


ここでポイントとなるのは、コンテンツだろう。要するにテレビのコン
テンツでリアルタイムで見る必要のなるコンテンツなどほとんどない。
ユーザーにとってはコンテンツが大切なのであって、それがどんなメデ
ィアで提供されるのかはほとんど意味がなくなってきている。


ここにGyaoの勝機があるように思う。
にしてもGyaoさん、お願いですからMacユーザーでも見れるように早く
してください。




昨日の稽古:西部生涯スポーツセンター・19:20〜20:30

  シャドー
  移動(回転を目を閉じて)
  組手 約15セット

  ※特に左手を高く挙げて、脱力をこころがけました。
   そのおかげか、上段を一発ももらいませんでした。