何日耐えられますか


つい2週間前に回線の不調で丸一日、無理矢理、断食させられた。


めっちゃ飢餓感を覚えた。もし、このままネットにつながることができ
なくなったらと考えると、自分が何もできない人間になったような無力
感に襲われた。ネットって、そこまでのものになっている。


これって恐ろしいことだ。ネットがなければ、確かに仕事にならない。
だが、それは今やっている仕事であって、ネットを使わなくてもできる
仕事は、いくらでもあるはずだ(だよね?)。それが自分にとって望ま
しいかどうかはおいておくとして。なのにネットにつながらないと、そ
れだけで自分の存在が脅かされたような気になる。変じゃないか!


そのときは、わずか一日のことで、差し迫った締め切りを抱えて焦って
いたから、余計にそう感じたのかもしれない。しかし、夕方になってど
うあがいても今日中には復旧しないことがわかると、何となく清々しい
気分にもなった。


オレは今日、ネットとは関係なしに生きているんだぜ、みたいな。その
ことがちょっと誇らしく思えたりしたぐらいだ。でも次の朝、回線がよ
みがえると即アクセスして、お決まりのページを見て回って、とても満
たされた気分になったのも事実。


そして思う。いまやネットと関係なしには生きていけない人が、もしか
してものすごく増えていないか。


毎日毎日、ネットにつながり、そこからとめどなく流れてくる情報にさ
らされることで、自分の中の何かが変質してはいないか。


日経MJ(10月21日)では「情報断食」と称して、一時的に情報のイ
ンプットを少なくすることを勧めている。怒濤のように押し寄せる情報
の流れは、何もネットからのものだけに限らない。携帯も、テレビも、
新聞に雑誌もそうだ。極端な話、目に映るもの、耳に聞こえるものなど
五感に触れてくるものはすべて情報。時には、この流れを止めないと思
考停止に陥る恐れがあると。


たまに一日、食事をとらない断食をすることで、体がすっきりするよう
に、一日ぐらい情報断ちをしてみると、頭もすっきりするかもしれない。


ただし、これを実際にやろうとすると、かなりの飢餓感に見舞われるだ
ろう。お腹がすいてくるとイライラする。これと同じように頭が空いて
くると、やっぱり精神状態が不安定になるかもしれない。


でも、おもしろそうだ。


丸一日の情報断食、さて、どこで、どうやって実践するか。ネットはも
ちろん、携帯も、テレビも、新聞さえ手に入らない場所を見つけて、や
ってみたい。でも、そんな一日って、ものすごく時間の経つのが遅い一
日になりそう。耐えられるかしらん。


昨日のI/O

In:『ミッション/今北純一(72~128)』
コーチングセンスアップ勉強会』受講
Out:X社取締役取材テープメモ



昨日の稽古:


ミッション―いま、企業を救うカギはこれだ

ミッション―いま、企業を救うカギはこれだ