テレビビジネスに未来はあるか


夜10時に437万人。


全人口の約30分の1。15〜64歳人口に絞って考えれば、20人に
一人がネットを利用している計算になる(日経新聞10月31日号)。
9時台の利用者も419万人いる。


一日でもっともネット利用者が増えるのが午後10時。その数は3年で
倍増しているらしい。仮にあともう3年で倍増するとしたら、約870
万人。実際にはこのような直線的な増加ではなく二次曲線的に増えてい
くだろう。とすれば3年後には1000万人を軽く超え、1500万人
ぐらいにまで達しているかもしれない。


夜の9時、10時といえばテレビにとってはゴールデンタイムにかぶっ
ている。現時点での数字だけをとらえるのではなく、中期的なトレンド
をみればテレビを見る人が減っていくのは間違いないだろう。


とはいえ単純に、テレビそのものを見る人が減るということでもないと
も思う。リアルタイムでテレビを見る人が減るのではないかということ
だ。つまりハードディスクなどに録画しておき、見たいときに見る。し
かもCMはサクッと飛ばしながら。


これってテレビ局のビジネスモデルを直撃する。ゴールデンタイムの
CM枠なんですよ、視聴率、一番高いんです。広告効果高いんですよ。
だからCM代もたくさん払ってくださいね。ってロジックが根底から崩
れていく。


ゴールデンタイムだからって、その時間にリアルタイムで見ているとは
限らないわけだから。ましてやCMは基本的にスキップされるんだから。
もちろんテレビ局だけじゃなくて、広告代理店の経営にだってかなり響
くはずだ。


ましてネットでの動画配信がどんどん増えていくことも、トレンドとし
ては間違いないだろう。と考えていけば、テレビビジネスには今、パラ
ダイムシフトが起こっているのだと考えられる。


テレビ局が、このパラダイムシフトを理解できている。とは、どうして
も思えない。だからといって単純にTBSは楽天と統合しなさいよなんて
話じゃない。CM収入によって成立する自らのビジネスモデルが根底か
ら覆されるかもしれないって時に、当事者であるテレビ局サイドの動き
はなんか、暢気だなあと思えて仕方がない。


とりあえず3年後の北京オリンピッックが、どんなふうに視聴されるの
か。あるいは5年後のテレビ放送がどうなっているのか。Gyaoのような
動画配信プレイヤーがいて、これからは携帯電話でも動画配信が始まっ
て……、みたいな流れを考えると、いまのテレビ局ビジネスのこの先は
あんまり明るくないような気がする。



昨日のI/O

In:
Relation取材用資料
『ゼミナール経営学入門(21〜43)』
Out:
R社社長インタビューメモ
N社社長インタビューメモ
自社販促用FaxDM



昨日の稽古:富雄中学校体育館 18:30〜20:30

・基本稽古
・ミット稽古(回し蹴り/受け)
・移動稽古(回転しての突き/蹴り)
・スパーリング(2分×5セット)
 審査に向けた稽古をと黒帯の先輩がわざわざ来てくださいました。
 とてもありがたかったです。押忍。