iTMSで曲が売れると日本電産が儲かる


累計販売曲数2億5000万曲。


アップルのiTMSが2003年5月に音楽のダウンロード販売を開始して
以来、約20ヶ月で販売した曲の数だ。おそらく販売数は二次曲線的に
伸びていると思われる。


日本でも今年8月4日から同じサービスが始まった。開始当初の4日間
で販売曲数は100万曲を突破したらしい(日経新聞8月9日)。


世界中で音楽の流通形態が変わろうとしている。パッケージメディア
あるCDから音楽配信へ。これは一種のパラダイムシフトだと思うのだが、
こうした大きな変革の恩恵をどんな企業が受けるのか。


筆頭に上がってくるのは日本電産じゃないかと思う。同社はHDDの心
臓部を担うスピンドルモータの製造で、世界トップシェアを誇る企業だ。
iTMSとの間をつなぐのがiPod。ダウンロードした曲を聴くのに必要なデ
バイスである。


iPodについては、ハードディスク内蔵型とフラッシュメモリー型の2タ
イプがある。小型化、軽量化などのメリットが大きいフラッシュメモリ
ー型が今のところは売れ筋になっている。ということは音楽のダウンロ
ードー数が増えても、直接日本電産の業績とは結びつかないように一見、
思える。


しかし、今の流れは次の大きな変化への序章だと思うのだ。


これからは、ただ音楽を聴くだけじゃなくて、音楽は見て楽しむものに
なると思う。そのもっともわかりやすい例がプロモーションビデオだろ
う。今のところは、そのための手頃なハード・ソフトともに普及してい
ないから、少なくとも家の外でのこうした音楽の楽しみ方はまだ広まっ
ていない。


しかしいずれ音楽は映像とセットになって買えるようになる。その方が
見る方(買い手)はより楽しいし、売り手も単価が上がる。ネックとな
りそうな配信回線はブロードバンドが解決しつつある。


そしてハードも出た。ビデオを見れるiPodだ。今のところはまだモニタ
ーが2.5インチ、ハードディスクも60GBだが、これが今後どんどん
進化していくのは目に見えている。その時求められるのは、より小型で
高性能・大容量化したハードディスクである。ということは技術レベル
でトップにある日本電産の小型スピンドルモータの出番というわけだ。


たまたま一昨日、どうしてもスートンズの「ヘイ・ネグリータ(ブラッ
ク&ブルー収録)」を聞きたくなって、近所のCD屋や古本ショップを探
したのだが、これが見つからなかった。で、仕方なくAmazonで注文。
今日届いたので、さっすがはええなあ、なんて思ったんだけれど。


よく考えれば、そんな時のためにiTMSがあるんだよね。これ、音楽好き
にはものすごく危険なお店ってことになる。間違っても酔っぱらってご
機嫌さんになったときにアクセスしないように注意しなければ。


ちなみに「風が吹けば桶屋が儲かる」のは
風が吹くと、砂が飛ぶ。砂が飛ぶと、それが目に入るから目が見えなく
なる人が増える。目が見えなくなった人は三味線弾きになることが多い。
すると三味線に対する需要が増える。三味線を作るためには猫の皮が必
要になるから、野良猫がたくさん捕まえられるようになる。野良猫の数
が減ると、野良猫がえさにしていたネズミが増えてしまう。ネズミは、
よく桶をかじってつかいものにならなくしてしまう。
ということで、桶屋が儲かるというお話。


昨日のI/O

In:
Out:
A社社長インタビューメモ〜構成案
S社社長インタビューメモ〜構成案


昨日の稽古:西部生涯スポーツセンター

・基本(組手立ち)
・切り返し
・約束組手(審査に備えて)
※審査では約束組手もあることをすっかり忘れていた。しかも、今回は
突き・蹴りに対して4パターンの受けをやらないといけないらしい。こ
はえらいこっちゃである。