2年後の通販の勝ち組は


成長率前年対比32.4%


ネット通販が急成長している(日経MJ11月28日)。これに対してテ
レビ通販も7.2%と伸びている。ネットに比べれば、伸び率は低いと
はいえ、それでも今どき年間で7%も伸びるような業態はあまりない。


通販は全体的に伸びているのだ。その要因は三つあると思う。まず大き
いのは時間に対する意識の変化。一日24時間は変わらないのに、やり
たいことがどんどん増えている。だから時間がものすごく貴重になって
きている。楽しみのための買い物ならともかく、そうでない場合はでき
るだけ時間をかけずにすませたい。こうしたニーズに通販はフィットす
る。


二つ目は商品のレベルアップだろう。要するに特別なものでない限りは、
どこで買っても商品自体にはほとんど差はない。であるなら、わざわざ
店まで出かけていって、この目で差を確かめなくても大丈夫。時間コス
トを考えれば、通販の方が便利ということになる。


さらにはクレジットカードの普及もあると思う。ネットでのクレジット
決済がとても簡単になってきている。たとえばAmazonのように自分の
アカウントを一度作っておけば、あとはワンクリックで決済が完了する。
この利便性は大きい。利用者サイドのクレジットカードに対する慣れも
あるだろう。


これらの理由が相まって、これからますます通販が伸びていくと思う。
では、通販の勝ち組はどこになるのだろうか。


テレビとネットなら、やはりネットだと思う。なぜならネット通販の方
が時間の自由度が高いからだ。いつでも、自分の好きなときに買い物を
できる。今後、ますますタイムコンシャスな人が増えていくにつれて、
このネットの優位性はゆるぎないものとなっていくだろう。


では、ネットではどんなタイプに強みがあるか。
ここは検索型とセレクト型に大きく分けられるはずだ。


検索型の代表はAmazon。ある程度、自分の買いたい物が決まっていて、
それを早く探して買えるシステムがAmazonである。あるいは特定商品
を一番安く買うための価格検索型サイトも伸びていくだろう。


もう一つがセレクト型。これはファッションやビューティ系の商品が売
れるのだろう。要するに化粧品や特定のファッションアイテムなどジャ
ンルは決まっているのだけれど、その中からどれを選べばいいかわから
ない生活者に「これがいいですよ」と推薦してくれるシステムだ。


ここで注目しておきたいのが、来年始まる「ワンセグ」通販だ。ワンセ
グ、つまり携帯電話でデジタル放送を見ることができるようになる。こ
こでこうしたセレクト系通販のパラダイムシフトが起こるんじゃないだ
ろうか。


何しろ肌身離さず持っている携帯である。ということは、まさにいつで
も好きなときにアクセスできるメディアということだ。これでテレビ並
みの画質で放送を見ることができる。しかも決済は、携帯キャリアとの
連携でまさに親指ワンプッシュで終わる。


勝負は、どれだけトンがったセレクトをできるかにかかってくるだろう。
それはたとえば、あこがれのモデルご推薦とか、あのスタイリストが秘
かにオススメするみたいな切り口があるだろうし、あるいはセレブ御用
達なんてのもありだ。


いずれにしてもこれはマスではない。最近言われだしている「ロングテ
ール」的なマーケティングになるのかもしれない。携帯での放送に限れ
ば、販売サイドのコストもテレビ通販の何十分の一で済む可能性がある
から十分にビジネスとして成立するはずだ。


ワンセグ通販が本格化したときにネット通販では、完全な二極分化が起
こる。この予測が当たるかどうか、2年後ぐらいが楽しみである。



昨日のI/O

In:
NPOミーティング
Out:


昨日の稽古:富雄中学校体育館

・コンビネーショントレーニン
・基本
・ミット
・移動稽古
※恐る恐る稽古を再開。左足での蹴りは、まだ無理なようだ。じっくり
やっていこうと思う。