サイバーマンデーで読める日本の未来


前年対比29%増


1720万人が通販サイトにアクセス。11月25日のアメリカの状況
である(日経新聞11月30日)。一位がイーベイ、そしてAmazon
ウォルマートと続く。


別の調査によれば、この日一日でのネット販売は2億5千万ドル。販売
額では前年対比22%の伸びらしい。もともとアメリカは日本よりも通
販が発達している。これは地理的要因が大きい。要するに国土が広いと
いうわけだ。


そして以前なら通販と言えばカタログ、だったのがネットに置き換わっ
てきている。ところで、まったく何の裏付けもない考え方だけれど、カ
タログ通販を利用する人はたぶん、次の2つのタイプに分けられる。ア
クティブタイプとパッシブタイプだ。


一つには欲しいものがある程度決まっていて、カタログの中からその商
品を探して注文する人。これをアクティブタイプと呼ぶ。こうした人た
ちは速攻、ネット通販に移行していったはずだ。何しろ探すことの簡単
さがネットのメリットである。キーワード、ポンで欲しい商品がずらっ
と出てくるわけだから、これは便利なことこの上ない。


もう一つはカタログをめくり、写真やコピーを見て、そのことを楽しみ
ながら「あっ、こんな商品はいいなあ」なんて具合に買う人。これがパ
ッシブタイプ。この人たちにとっては、見ることが楽しみなのだ。見る
楽しみということなら、これまではカタログをめくっていく方がサイト
をみていくよりは楽しかったはずだ。


しかしブロードバンドの普及によるネット環境の進化、制作サイドのネ
ットで見せる技術がうまくなってきたことに加えて、ユーザー側でもパ
ソコンを使うことに慣れてきたことなどが相まって、カタログよりネッ
トの方が楽しくなってきている。


例えば次のサイトをごらんあれ。
http://www.man-yo.com/
http://www.fashionwalker.com/


どうです。すごいでしょう。これ、いわゆるウェブマガジン。5年ぐら
い前に新しいメディアとしてかなりもてはやされたのだけれど、いつの
間にか消えてなくなっていた。それが、ここに来て復活している。


復活した理由は何か。ブロードバンドの普及、見せ方の進化、そしてユ
ーザーの慣れだと思う。たとえば以前のウェブマガジンはページが表示
されるまでに、すんごく時間がかかった。せいぜいISDNぐらいで接続し
ていた分には、データ量が大きすぎたのだ。ところがブロードバンドな
らサクサクである。


そしてブロードバンドを前提にしているから、ページの中に動画をはめ
込むことだってできる。 http://www.man-yo.com/ の中でBMWのCM
を見たときには、結構『おぉ〜」ってなりませんか。そして日本語はや
っぱり縦書きが読みやすいと納得しませんか。


ネットでテキストを読みやすく見せる。この難題がようやく解決されて
きた。http://www.man-yo.com/ の場合は、専用のビューワーをダウ
ンロードしなければならないのだけれど、それもこのブログを読んでく
れている皆さんなら簡単だったでしょう。


とりあえずアメリカでは一昨日の月曜日が『サイバー・マンデー』と呼
ばれ、一年中でもっともネット販売が多くなるらしい。今年のサイバー・
マンデーの結果は、おそらく2年先ぐらいの日本の状況を占うカギとな
るだろう。要注意である。


それにしても、今からウェブマガジンに参入してきた
Xavel(http://www.fashionwalker.com/をプロデュースしている企業
です)の時代状況の読み方って、改めてすごいと思う。




昨日のI/O

In:
S社社長インタビュー
『コンピュータ業界のオキテ/藤原博文
『プレジデント』誌
週刊ダイヤモンド』誌
Out:
I社会社案内コピー下書き


昨日の稽古: