缶詰めは楽しいか


約10000字。


これが昨日、一日で打った文字数。死ぬまでに一度やってみたいと思っ
ていた『ホテルで缶詰め』の結果だ。


もっとも缶詰めとはいっても、出版社とかに頼まれたわけではもちろん
ない。自腹を切って勝手にやってるだけだ。ちょっとお馬鹿だけれど、
元・文学青年の端くれとしては、やってみたかったんだよねえ。缶詰め。
ここは「カンヅメ」と書いた方が気分がでるな。


そのいきさつはと言えば。東京での取材が火、木、金と続く。そこで考
えた。火曜日に一度帰って、また木曜日に出てきて一泊するのと。火曜
日から連泊するのとどっちが安いか。


新幹線での往復がだいたい28000円だから、いったん戻るとすれば、
総コストは56000円+ホテル1泊分。連泊なら28000円+ホテ
ル3泊分。ということは、ホテル2泊を28000円に押さえることが
できるなら、そんなに割の合わない話じゃない。


それなら一泊14000円以下ならオッケーということだ。これぐらい
出せばそこそこのホテルを取れるじゃないかと。よっしゃ〜、てなもん
である。ちょいコネがあるから、ホテルはベリーグ、である。というこ
とで、昨日はほぼ一日、ホテルで缶詰まってみた。


その成果が、原稿用紙にして約25枚分というわけ。まずますである。
缶詰めの気分はどうか。こりゃもう快適です。


だってツインのシングルユーズということで部屋はかなりゆったりして
るし、何より机がでかい。机が広いと仕事をやりやすい。もちろんイン
ターネットには高速LANでつながる。そしてちょっと疲れたら気分転換
もできる。たとえばベッドに寝転がって本を読んだり、座り心地の良い
イスにスポッと埋もれていたり。


問題は食事。ホテルの中は高いから論外として近くに適当なところがな
い。朝食は食べに行く時間がもったいないと自分を納得させてルームサ
ービスで。確かにおいしいけれど、お値段もそれなりにかかる。反省し
てお昼は想いっきり節約、ポカリとウイダーで済ませる。そして夜はホ
テルの送迎バス(無料)で最寄りの駅前まで連れて行ってもらい、そこ
天一・ネギラーメン。


で、コンビニで明日の朝食用のおにぎりとカップのみそ汁を買って帰る。
このあたりがお抱えカンヅメと自腹ん缶詰めの違いだろうな。ちょっと
悲しくなるようなセコさだ。


とはいえ戻って本を読むと、何だか本の内容もいつもよりビンビン頭に
入ってくるようだ(って気のせいか)。


カンヅメ、なかなかよいではないのというのが初体験の結論です。誰か
「もう、仕方ないなあ。お金出してあげるから、缶詰めになって、原稿
書いてきなさい」なんて言ってくれないかしらん。ちゃんと仕事はしま
すから。


昨日のI/O

In:
『コンピュータ業界のオキテ/藤原博文
『知に働けば蔵が建つ/内田樹
Out:
I社会社案内コピー下書き
M社社長インタビューメモ


昨日の稽古:

 拳立て・腹筋
 基本稽古(突き)
※まずは上半身の技、様子を見ながら少しずつ増やしていこう