ブログはチラシになるか


チラシを打つ代わりに、社長がブログを書く


千葉県にある京北スーパーの話。チラシをまくかわりに、社長がせっせ
とブログを書いているという(日経MJ12月16日)。書いている内容
は、社長オススメの食材、視察や商談で訪れた産地や工場など。


なるほど、こうしたブログの使い方もあったものかと思う。


ブログなら写真も載せることができる。一つのネタ(この場合は、主に
食材でしょうね)について、産地、生産者から聞いたこだわり、あるい
はおいしい調理の仕方などいろんな側面から書くことができる。チラシ
の限られた紙面ではできないことがブログなら可能になる。


しかもコメントに何かが書き込まれれば、レスを打つことでお客さんと
のコミュニケーションが深まっていく。ものすごく手間はかかるし、毎
日書き続けることも大変だとは思うけれど、顧客とのリレーションシッ
プを深めるにブログを使うのはうまいやり方だと思う。


ただしターゲットを考えるなら、もう一工夫欲しいところだ。


主婦層のどれぐらいがパソコン経由でネットにアクセスしているか。ポ
イントはここだと思う。まわりにいる主婦たちを見ている限りは、圧倒
的に携帯ユーザーが多く、パソコンでのアクセスもやらないことはない
ものの、せいぜい一日に一度。


であれば、次のようなシステムが考えられる。


まずは携帯メールで『ブログ更新&本日の特売品』お知らせ。続いて、
ブログサイトでは、本日のテーマについてしっかり書き込む。そこから
特売品のサイトへのリンクをきっちり張っておく。このサイトでは特売
品が何点か紹介されていて、たとえばプリントアウトできるお得なクー
ポンまでついているといった具合。


このシステムとチラシを比べてみると、どちらのコストパフォーマンス
が高いかは一目瞭然だろう。ごく近い将来には、ブログを書く代わりに
ポッドキャスティングとかビデオキャスティングなんてことが一般的に
なる可能性だってある。というか個人的には3年ぐらいでそうなると思
っているのだけれど。


通信と放送の融合がどう進んでいくかがまだ見えないから確かなことは
言えないけれど、そうなれば動画ブログ/チラシの世界だ。これを毎日
テレビで見ることができるうようになるかもしれない。


もし、そんなことになるとしたら情報発信能力を自社で持っているかど
うかが、勝負の鍵を握る。これだけは間違いないだろう。






昨日のI/O

In:
意味がなければスイングはない村上春樹
Out:
X社社長インタビュー記事
E社クリスマスセール・チラシ


昨日の稽古: