外国語は何を学ぶべきか?


10億人vs3億5千万人


中国語を母語として話す人口と英語人口の数である。中国語の方が3倍ぐらい多い。ところがこれが公用語となると、英語が14億人となり、立場が逆転する。
http://japan.wipgroup.com/useful-information/reference-material-data/gengosiyoujinkou.html


ちなみに韓国では約200万人の高校生がみんな英語を必修として学んでいるらしい。
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=1854974


また中国では、日本語学習者(約39万人):英語学習者(約2億人)=1:500となっている。比べてみれば、いかに日本語を学ぶ人が少ないかがよくわかる。
http://www.jsbri.or.jp/new-hp/work/research/pdf/china/chapter3.pdf


では中国語を学ぶ人はどれぐらいいるのだろうか。その学習者の数は世界で約2500万人といわれる。中国の国際的地位が高まるにつれて、語学についても学習ブームが起こっているのだ。


たとえばアメリカでも中国語学習者が急速に増えている。全米約700の大学で中国語授業が開かれていて、そのうちの100校には中国語学部があるという。さらには小中高でも約200校で中国語の授業が行われている(電子マガジン《中国最新情報》No.188 2002年11月12日)。


先日の日経新聞「ニホンの力」には、海外では日本語の学習者数が増えている書かれていた。2003年の日本語学習者数は235万人。これは15年間で3.2倍に膨らんだそうだ。さらに中国の日本語学校の例を紹介して、中国ではいかにも日本語学習熱が高まっているかのような記事になっている。


しかし、これはミスリードだと思う。中国では英語学習者が日本語を学ぶ人の500倍も多いのだ。とても個人的な経験だけれど、中国のホテルでは、チェックインするときにきちんと英語で話せるかどうかで対応が少し変わる。これは過去10回ぐらいの中国旅行で明らかに感じたことだ。中国では英語をしゃべれることがエリートの証となっているのだ。


あるいは中国語を学ぶ人は世界レベルでみれば日本語の10倍以上になっている。ここには日米中の政治・経済状況が反映されつつあるように思う。


英語に関しては、日本では昔から盛んに教育が行われてきたし、中国でもその必要性を感じて教育に力が入れられているのだろう。一方で中国語教育がどうなっているのか、という話だ。少なくとも日本の小中高で中国語教育が行われているなんて話は聞いたことがない。それがアメリカでは100校である。


経済的にも、政治的にも、これからの国際社会では米中の結びつきが強まって行くのではないだろうか。それは相対的には日本のプレゼンスが弱まっていくことを意味する。


ともあれインターネットをより使いこなすためには、英語を読めた方が有利なのは間違いない。ネット世界だけでなくリアルの公用語としても英語は世界でナンバーワンの言語なんだから、これからの子どもにとってはやはり英語が必須だと思う。さらにできるならば中国語も身に付けておいた方が、彼らが就職などを考え始める頃にはたぶん、選択肢を広げることにつながるだろう。


そして、それをいつから学び始めるべきかを考えるなら、個人的には中国語の方を先に始めた方がよいと思う。なぜなら、中国語は発音が命だからだ。文字で書くと同じ「マー」でも、発音の仕方によっては意味がまったく変わる。こうした耳慣らしが必要な言語は、できるなら幼いうちにやってしまう方が、習得が早い。


でも、見たことないな『幼児向け中国教室」なんて。もしかしたら、これってすごいビジネスチャンスだったりして。




昨日のI/O

In:
寺子屋で始めた『ウソ嘘おもしろ日記』を読ませてもらった。子どもの素直な優しさとか、物事の感じ方に触れることができて、何か一日中あったかな気持ちになれました。
Out:



昨日の稽古:西部生涯スポーツセンター・ダンススタジオ

・ミット稽古(回し蹴り、突き)
・シミュレーション組手(相手の動きを真似る)
・掌底組手(相手との間合いを測る)