ウソ嘘日記の楽しさとは
小学生のための作文教室を少しずつ始めている。
→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20051124
まずは形から入るべしである。そこで一人ずつにネーム入りの作文用紙を作ってあげた。縦書きの用紙の左肩に、ローマ字でその子の名前を入れる。しかも、それぞれに書体を変え、色まで好みを聞いてそれに合わせた完璧オリジナルだ。
これが、そこそこには効いているみたいだ。自分だけの原稿用紙作戦は、ひとまず成功である。
そして、課題を考えた。書くことが好きな子には、絵本を与えて、その絵本の絵だけを見て違うお話を書いてごらんと。これは、ばっちり成功。この子は、渡した原稿用紙10枚では足らず、追加の原稿用紙をお母さんにもらって大作を書いてきた。もちろん量だけじゃなくて、中身もしっかりしている。
問題が起こって、主人公が困難を乗り越えて、問題を解決する。物語のいちばん基本的なプロットをきちんと押さえた話に仕上がっている。なかなかのものである。
次にどちらかといえば国語が好きではない子たちには、「ウソ嘘日記」を書いてみようよって、やってみた。この「ウソ嘘日記」のポイントは、次の3つ。
1.その日にあったことでもいいし、本当はそうじゃなかったことでもいいから、何でも好きに書いてね。
2.一日分として、できたら1枚は書こうね(225文字になる)。
3.書いた日記は、他の人には見せないから安心して書いてね。
これが、ひとまずうまくいった。冬休みの分として年末に10枚の原稿用紙を渡したら、一人7枚ぐらい書いてきた。文章力がどうとかこうとかは別、とりあえず、気持ちがきっちりと伝わってくる文章になってる。
その日にはどんなことがあったのか。ほんとは、どんなふうになっていたらうれしかったのか。嘘でいいよっていっても、書かれた日記の中には、その子の気持ちがはっきりと出ている。これは発見です。
清水義範先生が書いているように、好きなように書いていいよといえば、結構おもしろがって書いてくれるのだ。そして、次には書いてきた作文をきちんと評価してあげること。書かれている内容にのっとって誉めてあげることが大切だ。
誉めるのは、まだうまくできないのだけれど、この調子で作文教室を続けてみたい。これ、うまくいきそうなら、もっとたくさんの子どもにやってあげたいんだけれどな。
ちなみに次のテーマは「もしも、電気がなかったら」。その次のテーマは「あの人の悪口(だから、あの人が好き)」なんて具合に考えている。これ、実は自分もかなり楽しんでいる。
昨日のI/O
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