店の荒れ具合が漬け物にでる?

atutake2006-01-28



たかが漬け物、されど漬け物


半年以上前に、トンカツ屋さんの漬け物の話を書いた。トンカツ屋さんでトンカツがうまいのは当たり前。そこで定食の漬け物にまで、きっちりこだわっているからこそ、お客さんが「へぇ〜っ、いいね。このお店」ってなるんだって。
http://d.hatena.ne.jp/atutake/20050602/1117723802


一昨日のこと。ちょいと用事があって近くまでいったので、そうだ、あそこでトンカツ食っていこう、と思ったのでした。思った瞬間にトンカツの姿が浮かび、ヨダレが少し。トンカツ大好きなもので。


ところが。


どこか以前と雰囲気が違う。お店に入った最初の一瞬に感じる『そこのオーラ』みたいなもんですね。それはたいてい、一番初めに案内してくれる店員さんの声で感じることが多いのだけれど。そこで半年前の記憶がおぼろげによみがえってくる。そうそう、ここは確かものすごく笑顔のチャーミングなおばちゃんがいて、そやそや、あのおばちゃんが店の中を動き回って、いろいろ気を遣ってくれてたな、なんて具合に。


そのおばちゃん、今日はいないようだ。で、案内のお姉さんいわく「喫煙席しかないんですけど」「仕方ないですね」と私。ふつう、ここでこちらが喫煙者ではないことがわかりますよね。ところが案内された席は、ほかにあいているところもあったのにも関わらず、喫煙席の一番奥ってどういうことやねん! 煙、もうもうやんけ!


なんて、勝手に怒っていても仕方ないんだけれど。せめて、禁煙席にいちばん近い方に案内せんか、普通。う〜ん、ちょっとヤな予感。ま、昔はタバコすってたから、がまんするけどね。


でも、ま、いっか。トンカツおいしいんだし。と待つことしばし。喉が渇いたので、お冷やを所望す。これがなかなか出てこない。どうなってるんだろうと思い、もう一度、別のおばちゃんに頼む。するとですね、まず最初に頼んだお姉さんが持ってきた。さらに30秒ぐらい後に、次に頼んだおばちゃんも持ってきてくれた。で、テーブルの上には、お茶とお水が二つ。


なかなかシュールな構図だ。


ま、水はたくさんあっても困んないし。トンカツ、うまいからなあ、ここは。なんて、さらに待つ。待つのはいいのですよ、トンカツ屋さんで。ていねいに衣をつけて、きちんと揚げようとするなら、時間はかかって当たり前なんで。逆に注文してすぐに出てきたりするようなトンカツは、おいしくないのが相場ですからね。


いよいよ、トンカツ登場! やで、うでしやと。


一応、チェックね。トンカツ、よ〜し。キャベツ、いいよいいよ。豚汁、うまそうじゃないか。ご飯、これまたよ〜し。漬け物、? お漬け物・・・。なんじゃ、こりゃあ(松田優作調をイメージしてください)! となったわけです。その漬け物の姿たるや、何とも情けないというか。これ、漬けもんか、ほんまにみたいな。なんか、そのへんに落ちてた草とちゃうんか、といいたくなるような。


もちろん、トンカツはうまかった。相変わらずジューシーで、肉のうまみたっぷり。衣とのバランスよく、油切れもグッド。さすがに専門店だけのことはあるなという。キャベツのシャクシャク感も相変わらずだし、豚汁がまた実に具だくさんで、いろんな野菜のうまみがでている。なかなか深い味わいの豚汁で、おいしゅうございました。


が。


なんで漬けもんがこんなになっちゃったんだ。これって「オーマイガァ」ですよ。いや、いいんだけれどさ、トンカツおいしいから。前に、スッバらしい漬け物を出してたこと知らないお客さんには、これでも十分だと思うんだけれど。


でも、あの漬け物はどこへ消えたんだ!


と、前を知っているお客さんはガックリくるのですよ。ここがサービス業の恐いところで、お客様の満足度は、事前の期待値との相関関係で決まるのです。どんなにトンカツがおいしくったって、漬け物にまで期待してくる客は、やはりきちんとした漬け物で締めてもらわないと満足しないんです。


ということで、とても残念でした。なにがあったんだろうなあ。チェーン店だから、本部の方針が変わったんだろうか。う〜ん、とにかく残念。大丈夫かな、このチェーン。なんて、余計な心配までしてしまいましたとさ。




昨日のI/O

In:
ポルタショップ・電話取材
Out:
T社・社長インタビューメモ
三浦文夫氏・インタビュー原稿第2稿


昨日の稽古:

・腹筋(仕事中の眠気覚ましに)