左利きを活かすには
利き手、利き足が左である。
が、お箸、鉛筆は右手に持つ。どちらかといえば、器用なのは右手だ。そして中学・高校時代は卓球をやっていて、ラケットは右手に持っていた。大学に入って野球をやったときは左。10年ほど前、お遊びでテニスをやっていたころは、サーブは左であとラリーになると、体の左側に来たボールは左で、右に来たボールは右で打ち返していた。両方ともフォアハンドである。ちなみにバトミントンなら、どちらの手でも同じぐらいだ。
力があるのは左、器用なのは右というところなのだろう。子どもとサッカー遊びなどをしていてボールを蹴るときは、基本的に右だ。そうじゃないと、コントロールが利かない。
そこで空手である。
以前のエントリーでは左前か右前かについて考えてみた。左利きでありながら、左前で構えた方が有利だろうと考えていて、それは今でも変わらない。
→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20051224
が、左と右にあまりにも差があって、これを何とかしなければと思う。いま悩みの種は、まず右の突き。ストレート(逆突き)をまともに出すことが一向にできない。ミット稽古のワンツーなどはうまくできるのに、いざ組手となると右の突きはヘロヘロである。右をまともに当てたためしがない。これをいかに克服するか。
さらには右の蹴り。特に回し蹴り。左と右では蹴ったときの手応え(正確には足応えというべきか)が、これまたまったく違う。そして右と左の違いは、ゆっくりと蹴ったときにはっきりと出る。中段でいいから、ゆる〜りと、でも正確な軌道で回し蹴りをやってみるとわかる。まず軸足がぐらつききちんと立てない、蹴り足をしっかりと抱え込めない、足首の脱力ができない。まさに「ないない」尽くしである。
あるいは同じくゆ〜っくりの前蹴りをやってみても、右がいかに弱いかがわかる。膝を抱え込むところまではいけても、そこから足を伸ばしていくことができないのだ。これは明らかに右足の太ももあたりの筋力が弱いからだろう。
利き手、利き足があるのは当たり前の話で、要はそうじゃない方の手、足をいかにバランスさせていくかが大切だ。そのためにはまずベースとなる筋力を付けていく必要があると思う。じゃないと、体全体で考えても右と左では大きなアンバランスがあることになり、そうした状態はたぶん、長い目で見たときには体によくないはずだ。
あるいは組手になったときの攻めが相変わらずワンパターンなのも、左右のバランスがとれていないことが原因だと思う。左前で構えるのは、基本的には最後は右で決めに行くということだろう。にも関わらず右がフィニッシュにならない。それではコンビネーションの組み立てが形になりようがない。
とまあ、いろんな課題が次から次へと出てくるわけで、それはそれでおもしろい。空手に限ったことではないのだろうけれど、体を思うままに動かす作法は、本当に奥が深いと思う。
昨日のI/O
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『レッシュ・トレーニング/広戸 聡一』
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