ビジネスバッグの売り方について


前年実績比6.4%増


かばんが売れている(日経新聞4月4日)。なかでもビジネスバッグがよく売れているようだ。今年は「クールビズ」に合わせて、カバンも見た目軽やかなのでいきましょうよ、なんてセールストークでカバンを売り込む動きがあるらしい。


ビジネスマンが持っているカバンといえば、たぶん9割以上が黒のナイロン製ではないか。ノートパソコンを持ち歩く人も多いようで、カバンの形もだいたいがA4サイズのパソコンを入れることが前提となっているみたいだ。


ちなみにいま使っているのはユニクロ製、3000円ぐらいのバッグである。これでもパソコンを入れる部分にはちゃんとクッションが入っているし、カバンの上には携帯電話を入れるジッパーもある。さらには折りたたみ傘を入れるポケット(中に水分がしみ込まないよう生地を変えている)までついている。このカバンを、かれこれ5年ぐらい使っているだろうか。と考えると年間600円だから、ずいぶんとコストパフォーマンスは高い。


汚れたら買い替えればいいや、ぐらいにしか思っていないから(といいつつ、実際にはたぶん汚れているのに買い替えていないのだけれど)、たいていのところで床に置くのもまったく平気だ。これがたとえばビジネスバッグではブランドものとなっている『TUMI』あたりだと、汚れちゃヤだなと思って、こうは気楽にいかないだろう。


でも、カバンなんて基本的にはそんなもんだろう。


なかなか消耗しない消耗品とでもいえばいいか。では、カバンの買い替え需要を喚起するためには、どうすればいいだろうか。


一つには、いまあちらこちらでやっているようにファッション性を打ち出す戦術がある。日経新聞の記事の見出しにあるように
「ビジネスバッグも便利で軽やか」がいいですね、みたいなノリだ。


あるいはノートパソコンを持ち運ぶ・持たないではっきり分けてしまう手もあるだろう。パソコンを持ち運ばないのなら、サイズはもっと自由に考えられる。そこでひとつポイントにしてみてはと思うのが、手帳の扱いだ。これだけ手帳がブームになっているのだから、手帳の収納とか使い勝手を前面にアピールするようなバッグがあってもいいんじゃないだろうか。


逆にパソコンを持ち運ぶ人を対象に考えるなら、膝の上でちょっとした簡易デスクになるようなカバンはないものか。ノートパソコンを載せる台と考えてもいい。膝の上に直接パソコンを置くと、どうも安定しないし、高さの関係からキーボードも打ちにくい。さらにこれから夏場になってくれば、パソコンから出る熱の問題もある。だから「ノートパソコン用どこでもデスク(熱対策済み)」みたいなカバンがあったらいいかもしれない。


そういえば去年から今年にかけて半年あまり一緒に仕事させてもらったベンチャー企業の若社長は、いつもカバンの中にドリンク剤を10本ぐらいいれて持ち歩いていた。さらには下着やシャツなどの着替え類も2セットぐらいは持ち運んでいたように思う。ということで「とびっきり忙しいヤングエグゼクティブのための、たっぷり収納ビジネスバッグ」なんてのもありかもしれない。


いずれにしても今のカバン売り場は、見ていてあまり楽しくない。カバンについてもっといろんな情報を売り場で提供してくれてもいいのに思う。もしかしたらクールビズに関連づけてビジネスバッグの扱いも今年は少しは変わるかもしれない。ちょっと楽しみだ。



昨日のI/O

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CSR「働きがい」を束ねる経営/日経CSRプロジェクト』
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昨日の稽古:

 ・加圧ジョギング、腹筋