iTMSは音の『まぐまぐ』?
今日は、完全に拡散思考モード
昨日のエントリーで『まぐまぐ』を取り上げた。書いた後で、ふと思った。まぐまぐがインターネットの本屋さんなら、iTMSはインターネットのレコード屋さんじゃないのか。この思いつきからいろんな連想がわいてきた。
まぐまぐがメルマガ配信で独占的なポジションを得たように、iTMSが音声配信で圧倒的なポジションを占めたとき、どんなビジネスモデル(=価値/対価システム)が生まれるのだろうか。
iTMSがまぐまぐのアナロジーだとしたら、その収益モデルはどうなるんだ。広告配信なんだろうか。有料配信もあるな。他にも何かありそうだけれど・・・。
以前のエントリーで書いたように、もしかしたらiTMSが多くの人の圧倒的なポータルになる可能性はないのか。
→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20051209/
そうなったとき、Appleは何をするんだろう。というよりも、スティーブ・ジョブズが狙っているのは、まさにそれなんじゃないのか。パソコンを立ち上げたとき、最初にスクリーンに出てくるのがiTMSってのは、どうなんだ? 結構、魅力的かもしれない。
もしかしたら、その時にはメールが音声になってるんじゃないか。
文字で書かれたメールと、ポッドキャストみたいな形(かどうかはわからないけれど)音、というか声で届くメールってどうなんだ。
書くよりもしゃべる方が楽(かな、本当に。メールを書くようにしゃべるのは、もしかしたら緊張するかもしれないけれども)だから、音声メール(いわゆるボイスメールの進化版みたいなものでしょうね)が、これからは普及するんじゃないのか。
ということは、これは、つい最近、田坂広志さんご本人から伺った話の中に出てきた「物事の螺旋的発展」にばっちり当てはまるんじゃないか。要するに、電話がインターネット革命によってもっと便利なツールとして復活するんじゃないか。それは、もしかしたらスカイプの進化系みたいなものか。
と、ここまで思いついた時点でiTMSをのぞいてみると、東大の講義がポッドキャスティングされているではないか。あるいは小泉首相のひと言を映像付きで放送している番組もある。この画面はたぶん、今の自分のポータル=Googleより魅力的かもしれない。
でも、ちょっと待てよと。そのGoogleはビデオ配信をやってるよな、確か。まだ日本ではそれほど普及していないけれども、GoogleVideoが日本でも広まったときには、どうなるんだ。
ということは個人が自作ビデオを作れるようになる時代が、もしかしてくるのか。そういえば確か新しいMacにはその手のソフトがついていたぞ、と思って調べてみると、ありました。iLifeが。これはなかなか、すごいことではないか。少なくとも今の時点ではマイクロソフトにはこの手のソフトはない。ということは、もしかしてMacでWindowsを動かす戦略の先には、あるいはIntelMacの先には、Appleのポータル化なんてビジョンがあるのか。
などなど、妄想はふくらむばかりだ。これらのことを、物事の螺旋的発展という捉え方で考えたときにどうなるのか。それは、またこの次に。
昨日のI/O
In:
『江戸時代、商家の家訓について』
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田坂広志氏インタビュー原稿・コラム