センチュリオンの価値とは


年間16万8000円


これだけの出費で得られる価値やいかに。ジェット機チャーター(Wao!)、提携ホテルでのアップグレード(たいていの場合スイートに)、航空券の無料アップグレード(ってエコノミーからビジネスじゃなくて、たぶんビジネスからファーストだろうな)、あとは世界450カ所の空港ラウンジを使う権利・・・(日経新聞4月16日)。


その正体はといえば『アメリカン・エキスプレスセンチュリオン・カード』、通称アメックスブラックの話である。いわく「地球上でごく限られた人しか持つことができない」カードだそうだ。


与信限度額は非公開となっているが、プラチナカードのそれがだいたい500万円以上となっているから、まあ少なく見積もっても1000万は固いところだろう。冗談じゃなく1億ぐらいはいっている可能性もある。もしかしたら制限なし、なんてことも考えられる。なんたってあるサイトによれば「戦車を買うこともできる」そうだから。
http://g-card.biz/goldcard/01amex/0104amexblack.htm


もちろん、たいていの人には何の関係もないカードだろう。当然、私にもまったく関係はない。仮に年間17万円ぐらいの会費は無理すれば払えないことはないとしても、だからといってジェット機をチャーターする可能性は皆無だし、世界450カ所の空港ラウンジを使えるといっても、そんなのほとんど必要ない。だから、まさに持つことがステータスシンボルなカードであることは間違いないわけだ。


ところがこのカードがもし本当にステータスシンボルとなるのであれば、逆に17万ぐらいの出費は安いともいえる。だって、そうでしょう。もし時計で自分のステータスを誇示しようとすれば、17万どころでは済まない。スーツ然り、車も同様。それこそ何百万単位のお金がかかる。これを思えば相当に割安ではある。しかし、そうおいそれとは誰もが簡単に手に入れることはできない。そこに値打ちがあるわけだ。


先のサイトによれば、入会資格は、まずアメックスのプラチナカードを持っていることとある。これはまあ当然だろう。そのうえで年間のカード利用実績が1500万円以上は必要だと。これってものすごいことじゃん、なんて一瞬思ってしまうけれども、今や新聞代の支払いもカードでできる時代である。コンビニの買い物にもカードが使える。何もかもをカードで払っていれば、まったく夢のような話ではない(かも知れない)。


と考えていけば、案外、簡単に手に入ったりして。


いま使っているのはDCゴールドである。なぜゴールドなのかといえば、これはもう単純に見栄だけの話。今から15年ぐらい前には、まだゴールドカードに少しだけ見栄的な価値があった(と勝手に思ってるだけかもしれないけれど)。はっきりいってバカですよねえ。


それをそのまま持ち続けているのだけれど、たぶん今ではこのゴールドカードがいちばん中途半端で、価値/対価のバランスが悪いカードになっている。


年会費としてはきっちり1万円取られる。それによって得られるのは時々送ってくるホテルの優待クーポン(この15年ぐらいで使ったのは1回だけ)、月刊情報誌(読むのは村上龍のエッセイ1ページだけ)、カレンダー(これだけは少しは値打ちがある)。あとは国内いくつかの空港のラウンジだけれど、とんと海外旅行に行かなくなってからは、こんな場所にはまったく縁がない。しかもなぜかDCはエアラインと提携していないからマイレージがたまらない。


なんてことなら、将来(といっても何年先のことかはわからないけれども)のブラックカードゲットを狙って、とりあえずアメックスに変えた方が得なのかもしれない。あるいは先のサイトによれば、ゴールドカードとしてもっともランクが高いのはダイナースクラブカードらしい。


それにしても覚えきれないぐらいたくさん種類のあるクレジットカードって、よ〜く調べてみるとそれぞれ微妙に特典が違っているようで、一体どれが一番お得なカードなんだろうか? だれか知っている人がいたら教えてもらいたいものだ。やっぱダイナースなのかしらん。



昨日のI/O

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『先生はえらい/内田樹
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昨日の稽古:

 ・カーツジョグ
 ・鉄砲、腹筋、拳立て