大学生かわいい


30vs30vs100


昨日、大学でゲストスピーチをしてきた。教壇からざっと数えてみると、たぶん部屋にいた学生総数が160人ぐらい。で、寝ていた学生が30人(最近の学生さんは一番前の席でも平気で寝るのね、しかも最初から最後までずっと寝てたりして)、すごく一生懸命に聴いてくれた(ように見えた)学生がこれもだいたい30人ぐらい。まあ、パレートの法則は何とかクリアできたようだ。


話した時間は1時間10分。予定をややオーバーしてしまった。まさか自分が教壇に登って話をするようなことになるとは思ってもみなかったのだが、あれはちょっと気持ちいいかもである。というか、もしかすると人に話を聞いてもらう(ムリヤリって話もあるけれど)ことを、心のどこかで求めていたのかもしれない。


昨日のテーマは『インタビュアー論』である。自分がインタビュアーとして、どんな人と会い(これはつかみね)、どのように稼ぎ(これもつかみっぽい)、どこにおもしろみを感じ(ここが本論)、インタビューについてどんなノウハウを持っているか(これは企業秘密かな)なんてことを話した。


話していて思ったのが「オレはインタビュアーなんだ」ってことだ。何だそれって、突っ込むなかれ。インタビュアーとは、人の話をいかに聞くか、引き出すかが勝負。そんな話を学生さんたちにしながら、自分はいつの間にか人の話を聞くことに偏っていたなあと痛感したわけです。


誰かと一緒にいても、ついつい聞き役にまわるというか、いつも相手に何かを尋ねるようなコミュニケーションスタイルになっているというか。意見を求められたら話さないことはないにせよ、自分から「なあなあ、ちょっと聞いてんか」的な話の仕方はしてないなってこと。


だから自分が一方的にしゃべる状況が、とても新鮮だった。新鮮ということはおもしろいってことでもある。もしかして上がってしまって、頭真っ白になったらどうしよう、と少しだけ心配していたけれど、そんなのはまったく杞憂に終わった。むしろ正直に告白すると、ちょっと高揚感があったぐらいだ。


真剣に聞いてくれてたのは20%ぐらいだけれど、途中から寝る体制に入る学生さんはほとんどいなかったし、私語もほとんど出なかったので、まあそれなりには聞いてもらえたんじゃないかと思う。話の節目ごとに「ここまでの話を聞いてインタビュアーやってみたいなって思った人いますか?」と尋ね続けて、この問いには最後まで誰もやってみようと答えてくれなかったのだけれど。


とはいえ最後の質問コーナーでは、インタビュアーで食ってる人は日本に何人ぐらいいるんだ? と聞かれたので、まったく興味がないというわけでもないのだろう。


こちらの発見としては、学生ってあんなだったかなってぐらいに意外に幼いなと思った。95%ぐらいが今どきの若者で、頭の色もいろいろカラフルだったり、ズリパンだったりするわけだけれど、こちらの話を聞いている表情は、どことなく幼さというか素直さが残っている。二十歳過ぎぐらいって、まだまだ素朴なところがあるなあと思いました。


とりあえず近畿大学経営学経営管理論を受講されている学生の皆さん、昨日は楽しい経験をさせていただいて、ありがとうございました。もし、皆さんの中に、このブログを読まれている方がいて、もう少しあれこれ聞きたいんだけれどなんて奇特な方がいるなら、メールなりコメントなりで、どうぞ何なりと気軽にお尋ねあれ。





昨日のI/O
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昨日のBGM

Concert by the Sea/Erroll Garner
Time for Tyner/McCOY TYNER
※仕事するなら、やっぱりジャズがいいかも


昨日の稽古:
・カーツジョグ
・レッシュ式腹筋、腕立て

Time for Tyner

Time for Tyner