Web2.0的世界の住人とは
やっぱりブログがおもしろい。
女性向けポータルサイトの代表格「@woman」が8月31日、サイトを全面改装した。以前は編集部が書いた記事を中心とする雑誌感覚だったのが、ブログサイトへと転換している。といっても普通の人のブログではなくて、各分野の専門家・著名人ブログ+編集者が選んだ「プラチナブロガー」の書くブログである(日本産業新聞8月31日)。
ここで少し疑問。
「プラチナブロガー(って、いわゆるアルファブロガーとどう違うんだろうか?)」が書くブログはたぶん、粒ぞろいなのだろうと想像する。編集者、つまりプロがその実力のほどを吟味して選んでいるはずだから、それなりの書き手ではあるはずだ。
が、著名人ブログはどうなのか。
もちろんおもしろいブログを書ける人もいるだろう。中には本を出している女性もいるようだから、その人たちの書く文章は(本をゴーストライターに書かせたのでない限り)うまくて当たり前だ。とはいえ、文章をきちんと書くことは誰にでもできるとしても、人が読んでおもしろいものになるかどうかといえば、そこは微妙である。有名だけど、実はあんまり賢くないの、私。なんて女性もいるかもしれないではないか。
と思いながら、ざっと眺めてみるにみなさん、圧倒的に日記である。なるほどね。人の日記はおもろい。これは間違いない。それも著名人の日記なら、ほぼ確実に面白い。なぜなら、彼女たちが書く日記の場合は、そこに出てくる固有名詞もみんなが知ってるものであることが多い。となると、感情移入もしやすくなるではないか。そこに少しだけ、こんなこと著名人だから知ってるのよとか、著名人だから特別待遇なのよ的エッセンスが散りばめてあれば、まあ、覗き見趣味的に興味をひかれる読み物になる。
しかも、その手の文章なら軽く読めるしね。時間が空いたとき、たとえば電車を待っているときとかに携帯なんかでサクッと読むのには、適しているのだろう。
mixiだって読まれているのは、圧倒的に日記のはずだ。コミュニティの投稿もあるし、いろんなレビューコーナーもあるけれど、やっぱりメインコンテンツは日記だと思う。
と考えていくと、もしかしてWeb2.0なる世界は、誰もが自分の日記を世の中に向けて公開する世界ともいえるのかもしれない。であれば、ネットというかブログは日記を書く人を増やしているのではないだろうか。そして「書くこと」はニアリーイコール「考えること」である。ということはもしかして、ネット出現以前(この区切りを大前研一氏はA.G/B.G、つまりアフターゲイツ/ビフィアゲイツなどといってましたけれど)に比べて、考える人が増えているのだろうか。
考える人が増えていくと、世の中、どう変わっていくのだろうか。Web2.0的世界とはもしかすると、これまでとは世界を構成する人の思考度が異なる世界になっていくのではないか。なんてことを思った。
昨日のI/O
In:
『日経アソシエ』
Out:
昨日の稽古:
昨日のBGM
YouTubeにて
・Bad Company
・Mott the Hoople
・Jeff Beck
・Genesis
・Fleetwood Macなどを