ちゃんと寝て・食べて・運動する


21:45から23:00に


子どもの寝る時間が遅くなっているらしい。過去30年で平日に子どもの起きる時間は変わっていないのに、就寝時間は一時間以上遅くなっている(日本経済新聞10月25日・夕刊)。


成長ホルモンを正常に分泌させるためには、遅くとも10時ぐらいには寝ないとダメだって話もある(子どもの学校の先生から聞いた話)。もし、そうならいまの子どもは、睡眠時間は足りないし、成長ホルモンもきちんと出ていないってことになる。


また子どもの一日の平均歩数もずいぶんと減っているようだ。小学1〜6年生の歩数は、60年代には2万7千歩あったのに、2005年には1万歩を切っているという調査データがある(日本経済新聞10月25日・夕刊)。これはたぶん、外で遊ぶ機会が減っているからだろう。


小学4年の息子の友だちを見ていても、遊ぶといえばゲームがメインだ。幸いうちの近くには公園があるので、ゲームの途中でそこにいって野球をしたりしているが、それでも帰ってきてまたゲームになるパターンが多い。ずっと外で遊んだまま、ということはまずない。


これはたぶん、外で遊ぶときの遊び方をしらないことが大きな原因だろう。私が子どもの頃は(って40年ぐらい前の話になるけれど)、いまのようなゲームなんてなかった。遊ぶといえば、外で、になる。そこで誰と遊ぶかといえば近所の子である。


その近所の子にはだいたい6年生から1年生までが混ざっていた。上級生がリーダーになって、いろんな遊びをする。ここがポイントで、いろんな遊び方が上級生から下級生へと自然に伝わって行くシステムがあったのだ。


ところがいまはどうか。子どもが違う学年の子と遊ぶ機会は滅多にない。そもそも子どもたちが集まる場所がない。公園は確かにあるのだけれど、そこで子どもたちが遊んでいる姿を見かけるのは稀。どちらかといえばお母さんが小さな子をつれてきて遊ばせていることの方が多い。


外で遊ばないから運動量は減る。運動しないから体もそれほどには疲れない。だから夜遅くなっても、あまり眠くならない。おまけに時間つぶしをできるゲームがある。これなら一人で遊べる。このサイクルが子どもの睡眠時間を減らし、運動不足へとつながっているのだろう。


また高学年になると塾通いをする子も増えてくる。学習塾に英語、さらにはいろんなお稽古事。お稽古事の中にはスイミング教室やたとえば空手などもある。そうした習い事でかろうじて体を動かしている子もいるようだ。


もちろん子どもの頃から空手などをやるのは、いろんな意味でいいことだと思う。しかし、それは遊びじゃない。遊びの中で体を動かして、楽しんで、くたくたに疲れて、ぐっすり寝る。これが大事だと思う。


普通にしているとそんな機会はないようだから、これは大人の側で用意してあげないといけないんじゃなだろうか。やっぱり外で、友だち同士で遊んでいる時の子どもの表情って、とっても生き生きしている。ホントはみんな、きっと、もっと外で遊びたいんだ。大人だって、アウトドアで遊ぶと楽しいんだから。



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