義理チョコはいつまで続く?


平均3956円


今年のバレンタイン予算である。チョコ以外も含めプレゼントにかける費用は、だいたいこんなものらしい(日経MJ新聞2006年12月22日)。


ちなみに同紙によれば、バレンタインにチョコやプレゼントを送る予定があるのが全体の69.3%。本命・夫のみに贈る純愛派が25.2%となっていて、義理チョコのみは15.9%だそうだ。


そういえばバレンタインについては去年も何か書いたなと自分のブログを検索してみると、ありました。ここでは本命・夫のみに贈る人33.5%となっている。ということは純愛派が減っているってことか(→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20060212/1139693943)。


幸い自分の場合は、バレンタインだからって一喜一憂する環境にはない。何しろ自営業で自宅で一人でもそもそ原稿を書いたりしていることがほとんどだから、そもそも女の人と接触する機会そのものが極めて限られている。だから「バレンタイン? それが?」みたいな態度を通すことができる。


ところが、これが会社勤めをしていればどうか。


やはりいくら義理チョコとはいえ「いただける」のと「シカトされる」では、毎日職場へ通う気分が大きく変わってくるのではないだろうか。もちろん職場だけに限らず、学校でもサークルでも然りである。


その昔、会社勤めをしていた頃には(もう20年も前のことだけれど)、バレンタインになると女子社員一同が男子社員それぞれに適当にあしらったチョコをとりあえず渡すといった美風があった。なので、普段はどれだけ嫌われているオッシャンでも、最低一個はチョコゲットできた。


このチョコは単なる義理チョコではなく、オッシャン側からすれば職場でのアイデンティティ確保につながる貴重なアイテムである。それがわかっているからだろう、スマートな(というか意地悪なというべきか)女子社員が担当になった年などは、バラ撒かれる義理チョコにも非常に微妙な差が付けられたりもしたものだ。


ところがバレンタインの義理チョコも長年続くといい加減形骸化の様相を見せてきてはいないか。ばかばかしいというか何というか。贈る方ももらう方もちょっと意識が変わって来ているような気がする。


特に若手の女性社員の方々がよりドライかつクールになってくるに従って、なにも彼氏にプレゼント贈ったり告ったりするのはバレンタインに限る必要もないんじゃないの、ぐらいにはなってきているようでもある。


昔はね、思いを伝えるのってなかなか勇気の要ることだから、バレンタインの日って決めてたの、なんて初な女の子も多かったように思うのだけれど、今どきの女性はもっと強いのである。勇気があるのである。だから「好きだったら、さっさと言うから」みたいな状況になっていて、男の子の方が逆にモジモジしてたりするんじゃないだろうか。


とまあ、これはオッサンの勝手な想像に過ぎないのだけれど。いずれにしてもバレンタインにチョコを贈るというしきたりが、何に由来するのかぐらいは、このあたりで少し考えてみた方がいいのかもしれない。


で、男性陣としても「バレンタインのチョコ、それがどうしたの?」ぐらいにはクールに流せるようになりたいものである(って職場の女性なる存在がまわりにいないオッサンのひがみ言に過ぎないのか知らん)。



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