iPhone、欲しい


とりあえず目標はシェア1%


これだけでも全世界レベルなら1000万台となる。携帯電話マーケットにAppleが満を持して発表した『iPhone』。iPod & mobile phone & Internet Communicator(by Steve Jobs)を一つにパッケージングしたハンドパソコンだ。こいつは欲しい!


アメリカで行われているCESでスティーブ・ジョブズ自らがプレゼンテーションした。その模様をストリーミングビデオで見ることができる(→ http://events.apple.com.edgesuite.net/j47d52oo/event/)。昨日そのビデオを見て「これ欲しい」と素直に思った。


ここでふと考えたのが、そんな風に、その製品を見た瞬間に「欲しい」と思わせるようなモノにお目にかかったのはいつ以来かということ。ちょっと思い出せないぐらい長い間、そこまで魅力的なモノとは出会えていない。逆に考えればiPhoneはとてつもなく画期的な製品だいうことではないか。これってもしかしたら昭和30年代の日本に登場したテレビ並みにすごいモノじゃないだろうか。


ジョブズ氏のプレゼントークがうまいこともある。あぁ、プレゼンってのは、こうやって人を引きつけ、こんなふうにユーモアを交えながら、ポイントではこれぐらいの間を取ってビシッと印象に残るフレーズを叩き込むんだと。このプレゼン自体が明らかに一つのエンターテイメントとして成立している(これはこれで勉強しなくちゃ。英語だって彼の話し方だと相当に聞き取りやすいし)。


しかし、やはり何といってもiPhoneである。プレゼンされているプロダクト自体にとびっきりの魅力がある。見ていて「すっげぇー」と何回独りごちたことか。お気に入りのアルバムを指で画面をスクロールさせながら探すところ、モニターを横にするだけで、画面が自動的にフィットして横になること。電話のかけ方、誰かと話している途中でも他の人に電話を掛けることができ、挙句の果てにはいきなり電話会議に突入できたり。


メールの書き方の説明、そのときのパネルに表示されているキーボードのアクション。GoogleYahoo!との連携。見せられるものがいちいちすっげぇ〜となる。これにはMacOSŽが入っているから、もちろんMacと同じアプリケーションを使うことができる。


ということは、これはiPodと電話/通信機能がついたMacintoshコンピュータということではないか。以前からスティーブ・ジョブズは「iPodはコンピュータ」だっていってたわけだが(→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20051209/1134079553)、その真意はこのiPhoneにあったというわけだ。


しかもインプットデバイスが素晴らしい。ちまちましたキーボードなんかやめてしまえって思いきりの良さ。スタイラスペンだっていらないよと。あんなの本当は使いづらいに決まってるじゃないかってジョブズはいう。その通りですね。


その昔ザウルスが出たとき、かなり欲しいなと思った。でも一つだけ、どうしても思い切れないネックがあった。手書き認識入力である。ザウルス的にはあれもセールスポイントの一つになっていたけれど、あんな使いにくそうな入力装置なんてない方がよっぽどマシだと思ってた。


Appleだって「Newton」なるPDAを出してはいたけれど、決してあの程度のユーザーインタフェイスでは満足していなかったことがよくわかる。そこで作り上げたのがiPhoneのタッチパネルというわけだ。


これは電話のユーザビリティに間違いなく革命をもたらすだろう。加えてケータイのデザイン面からみてもとてつもないブレイクスルーとなっている。何しろダイヤルボタンがまったくないのである。もちろん取ってつけたようなキーボードもない。何にもない。


Simple is Beautiful.とは、このiPhoneのためにある言葉ではないだろうか。日本での発売は来年になるらしいけれど、電話機能なんか使えなくていいから今すぐ欲しい。え〜、この際iPodが使えなくったっていい。ネットにさえつながるなら、それでいい。


それで構わないから、すぐに日本でも出してもらえませんか、Appleさん。一つだけわがまま言うなら外付けの携帯用キーボードもかっこいいのをオプションで用意しておいてもらいたい。



昨日のI/O

In:
Brutus
茂木健一郎の特集に引かれました。
『Think』
※創刊号の特集に企業価値評価、DCFの話が詳しく書いてあった。ラッキー!
Out:


昨日の稽古: