昼メシ断ちの一石四鳥


週10時間、年間500時間


これまでお昼ご飯にかけていた時間である。外で食べる時はそれほどでもないが、特に家で仕事をしている時はどうしても昼メシ時が一区切りの休み時間になってしまう。ときにおもしろい昼ドラなどがあれば、食後の休憩とばかりについつい見てしまったり。


これをやめてみた。


なにかをやるためには、別の何かをやめなければならない。そうじゃないと新しいことをやるための時間を創りだすことができない。そんなことを年末のブログに書いた(→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20061230)。そこで考えたのである。


何をやめるのか。やめるべきか。やめられるのは何か。


改めて考えてみるに四十も後半となってくると意外に自分で好き勝手に動かせる時間が少ないことがわかった。自営業でしかも自由業などという世間的には浮きまくったポジションにいても、こうだ。これがしがらみという奴なのだろう。


ここ数年はずっと「あれ、やりたい」「これ、やってみたい」症候群に陥っていて、それなのに一年が終わってみると何もできてないという体たらくであった。だから、今年はともかく何かをやめて、何かを始める。そのために時間をひねり出すことが絶対の課題となっていたのだ。


そこで目を付けたのが昼メシである。ちょうどよいではないか。高血圧のために走ることを医者から禁じられている。だからこのところ、ややというか、少々太り気味である。このままで放置するといくらでも胃が広がっていく恐れがある。少々胃が大きくなるのは許せるとしても、それが腹回りにも及ぶのは困る。といって朝ご飯を抜くのは体によくない。晩ご飯は寛ぎの時間である。少しぐらいお酒も飲んで癒されたい。となれば、やめるのは昼メシだ。


しかも昼メシ時の小休止(というか実際には中休止になりがち)をとらなければ、午前から午後へと連続して仕事を続けられる。これまでのように昼前に「今日のお昼はどうすんだ?」なんて仕事以外によけいな気を散らすこともない。すなわち仕事をたくさんでき、なおかつダイエットにもなる。その上昼メシにかけていた時間分を、新しくやりたいことに回せる。まさに一石三鳥ではないか。


結果は今のところ大成功といえるだろう。


とりあえず正月明けから始めたのだが、4日で体重が1キロ減った。仕事時間も増えた。時間が増えただけではない。密度が濃くなったような気もする。昼に一休みするクセをやめたのが意外に大きいのである。その結果実質的な仕事時間がずいぶんと増えた。要するに昼メシありの時でも抜けていたのは長くて一時間半ぐらいだったはずだが、実はその前後のムダが結構あったのだ。


「そろそろ昼ごはんだ」とそわそわしだすとどうしても集中力が殺がれる。あるいはご飯を食べ終わって「あ〜ちょっと一休み」すると、もう一度仕事エンジンをフル回転状態に持っていくまでのウォームアップ時間が必要になる。この昼食前後のハンパな時間までを計算にいれるなら、いまは3時間ぐらいよけいに仕事時間を稼げているかもしれない。


さらにオマケもある。お昼を食べると、胃が血液を集めるのである。すると血が頭に回らなくなるので眠くなるのである。ところが食べなければ血を胃に取られることもない。ということで、昼下がりに睡魔に襲われることもない。空腹は眠気を駆逐する効果もあるようだ。


これは四鳥目のメリットである。


まあ腹が減って少しイライラすることもあるのかもしれないが、そんなデメリットを補ってあまりあるぐらいのメリットがある。外出時にも昼を抜くことで得られるメリットは大きい。ランチタイムはたいていどこの店にいってもたいてい混んでいる。人がいっぱいいるざわざわした店でがっついて流し込むのはエサでしかなく、食事ではない。そんな思いをして食べるぐらいなら、抜いた方がマシかもしれないなどとも思うようになった。


食べることを諦めれば、人よりも早くカフェに行くことができるだろう。ひと仕事するのによい席を確保もできるかもしれない(これはまだやったことがないから、実際のところはどうなるかはわからないけれど)。ということで、とりあえず年間500時間ぐらいを確保できそうだ。この時間の大半を振り向ければ、狙っている資格試験に合格できるのではないか、などと甘いことを考えたりしている年の初め。さて、これが年末にはどうなっていることやら。



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