酒でも飲んでテレビ見て


酒で2倍、テレビで12%


ストレス解消効果の話。アルコール度数8%ぐらいのお酒を二合ほど飲んで映画を観ると、素面でみるより楽しさが2倍になるという(日経アソシエ02/02号、90ページ)。もちろん見る映画によるのだろうけれど、確かにテレビでも同じことはいえるだろう。


少し酔っぱらって頭のタガが外れたような状態の時ほど、何でもないことでもおもしろく思える。そんなときにお笑い系の番組を見ると効果覿面である。はたから見ていると(つまりお酒を飲まない子どもからみると、ということですが)、「お父さん、何がそんなにおもろいん! ちょっとおかしんちゃう?」みたいないわれ方をすることがある。


ほっといてんか、ちゅうねん。人が機嫌よう一人でテレビ見てんねんから、文句ないやろっちゅうねん。


さらに日経アソシエの記事によれば、テレビがまたストレス解消によいのだそうだ。アメリカの大学教授(一応、ねつ造じゃないと思いますよ)の実験結果によれば、「自然のシンフォニー」というテレビ番組を見せられた被験者は、心理的な気分を12%改善できたという。


ここで少し突っ込むなら、その「自然のシンフォニー」なる番組が一体、どんな内容なのかとか、あるいは心理的な気分の改善とはいかなる基準値によって計測するのか(12%という数字は一体何を表しており、その根拠は何か)などなどいろいろツッコミどころはあるのだけれど、それはおくとしよう。


とりあえず経験則的に、少しばかり酔っぱらって、罪のないお笑い番組をみているとき、ストレスを忘れていることは確かだと思う。というような話を、基本的にストレスフリーな日々を送っている人間がしても、あまり説得力はないのだけれど。


まあ、このコラム『酒を飲んでテレビを見てさっさと寝てしまえ』の筆者がいいたいのは、最後の寝てしまえってことなんだろう。何か嫌なことがあると、どうしてもそれが頭に残ってしまう。ぐじぐじと考えてしまう。考えてしまうと、それに捉われてしまう。捉われていると、いつまで経っても眠りに入ることができない。


そうした悪循環を断ち切るためには、まず根っこから。というわけで、頭に残っているイヤなことを、お酒の力とお笑いの力を借りて頭から追い出せというわけだ。だから、見るのはお笑いに限るという話でもないのだろう。一時的に没頭できるネタであれば、SFでもホラーでもコメディでもメロドラマでも何でも構わないはずだ。


ようはいかにうまく現実逃避できるか。そして逃避気分のままに眠りに持ち込めるか。そうやってぐっすり眠れば、気分がリフレッシュされる。リフレッシュされた気分で考えれば、ストレスに立ち向かう力がわいてくる。そんなメカニズムが人間には埋め込まれているのだと思う。




昨日のI/O

In:
週刊ダイヤモンド
Out:



昨日の稽古:

・レッシュ式腹筋、腕立て伏せ
・アイソメトリックキック、片足スクワット