純な酒に悪酔いなし


日本酒600ミリ


といっても一合瓶よりかわいらしいボトルが二本と、300ミリ小ボトルが一本。で、目覚めがめっちゃすっきりなのであった。日本酒なら三合、ワインなら一本、ビールなら小瓶を2本、焼酎で二合、バーボンならダブルで5杯ぐらいが、個人的には二日酔いしないリミットのようだ。


だが、悪酔いとまでいかなくとも寝覚めの善し悪しは、飲んだ酒による。日本酒600ミリでも、おそらくひどくきつい二日酔いに陥るリスクはある。たとえば紙パックで売ってるお酒はやばい。なぜやばいかといえば、いろんなものが余計に入っているからだ。


では逆に、ヤバくないお酒とはどんなものか。


とりあえず日本酒なら原材料名のところをチェックいただきたい。そこに書かれているのが、米と米麹(こうじ)『だけ』ならまず大丈夫。となるとお酒の名称でいうと、純米酒純米吟醸酒純米大吟醸酒になる。ちょっとぜいたくかもしれない。でも、いまはひと頃の日本酒ブームは下火になっているので、探せばいいお酒がリーズナブルなお値段で手に入る。よいことである。


ビールも然りである。やはり材料をチェックされたい。これまた麦芽、ホップ『だけ』なら問題ない。前にも書いたことがあるけれど(→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20060922)、ドイツではビールは法律による規定がある。すなわち麦芽・ホップと水のみを原料とすると明記されている。少し前までは日本でこうした本物のビールといえば、エビスとモルツしかなかった。


これまた、いまはなぜかプレミアムビールが流行っているとかで、全メーカーが本物のビールを出している。喜ばしいことである。


とはいえ、こちらは痛風を抱える身。ほぼ一年に一度のサイクルで襲いくる、あの激烈な傷みを避けるためには、できることならビールの量は減らした方がよい。ので泣く泣くビールは週に小瓶を4本ぐらいにとどめ、食事のときにはワインを嗜むようにしている。


さらにはワインである。これまた、最近はいろんな種類のワインが、手頃な値段で手に入るようになった。めでたい限りだ。


が、ワインについては、ちと問題ありでもある。というのはものによって寝覚めのすっきりさが、かなり違う。しかも問題は、どんなワインを飲めばすっきりしないのかが、未だによくわからないことにある。


毎日一本いただくとなると、そんなに高いものは無理である。せいぜい1500円ぐらいまでで折り合いをつけることになるのだが、これが当たり外れがすごくある。なぜなら、日本産のワインならともかく(まず飲まないけれど)、イタリア、フランスをはじめとして海外から運ばれてくるワインには、まず間違いなく酸化防止剤が含まれている。こいつがくせ者じゃないかとにらんでいる。


なぜ、そんなものが入っているかというと、ワインはそうやって作られるものだとしか答えようがない。逆にこれが入っていないと(日本のワインに無添加をうたっているのがあるけれど)どうもジュースっぽい味になる。だから、ワインに酸化防止剤は付きものである。付きものなんだけれど、それが赤道を越えて運ばれてくる際に(基本的にワインは船便で運ばれてきますね)、微妙に悪さをするんじゃないだろうか。


だからワインもやはり、裏のラベルをしかとみていただきたい。そこにReeferリーファー)とあれば、まだ悪酔いしない率が高くなる。これは定温(常温)コンテナのことであり、赤道付近を船が通ってもコンテナ内の温度が一定に保たれることを意味している。だから逆にリーファーコンテナで運ばれていないワインは、航空便でも使っていない限り、たぶん二回は相当な温度上昇を経ているということだ。あくまでも素人考えに過ぎないけれども、この温度上昇がワインによって(あるいは使われている酸化防止剤の種類によって)はかなりな悪影響を及ぼしている可能性があるとにらんでいる。


だってねえ、イタリアで飲んだワインは、たとえそれがハウスワインでも、うまくて飲みやすくて、二人で二本ぐらい飲んでも二日酔いなんてまったくしなかったんだから。フランスは残念ながらまだ行ったことがないけれど、たぶんフランスで飲むワインも同じだろう。


それならば、晩ご飯のときには当たり外れのあるワインなど飲まず、日本酒だけにすれば良さそうなものだが、そうもいかないのだ。純米酒ならまだしも、純米吟醸、あるいは純米大吟醸となるといくらリーズナブルになってきたとはいえ、毎日四合ほど飲めば、やはり相当な出費を覚悟しなければならない。また、日本酒は料理も選ぶことになる。日本酒は和食じゃないと合わない、なんてことはまったくないのだけれど、フレキシビリティという点ではやはりワインが勝っている。


ということで結論(何の結論だがよくわからないが)としては、とりあえず純なお酒を選ぶこと。そしてワインならリーファー便で運ばれたものを選ぶこと。これぐらいが寝覚めすっきりのお酒の嗜み方ということになるのだろう。


えっ、焼酎とかバーボン、スコッチはどうなんだって? あの手の蒸留酒は、まず基本的に食事と一緒に楽しめるお酒じゃない。さらにアルコール度数が高いから、そもそも二日酔いするリスクが高いこともあって、年寄りがガブガブ飲むものじゃないというのが結論です。



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