座禅組んで原稿書き

atutake2007-07-28



デスクトップにはハードディスクだけ。


壁紙は龍安寺石庭。MacOSX特有のDockも表示させてないし、使用中のドキュメントもアプリケーションのアイコンも何にもない。とってもすっきりした。


原稿書きに使うのはWriteRoomか、またはJedit。ただしJeditを使う時は上下の幅を思いっきり狭くして、表示させるのはせいぜい4行ぐらいにしてみている。そしてJeditを表示させている場所はモニターの右下の隅だ。まさに龍安寺の石庭を眺めながら原稿を書いている気分である。


時おり、イスの上であぐらを組んだりもする。完全とはいえないけれど「座禅して原稿書き」モードである。何でこんなことをやっているかといえば、原稿を書く環境を変えれば、書かれた原稿に何らかの変化があるかどうかを知りたいからだ。目的はもちろん、より良い原稿を書ける環境を見つけることにある。


とりあえずこれぐらいデスクトップがすっきりしていると、とにかく気分がいいことは確かだ。でも、それじゃあたとえばPDFやネットでいろんな資料を見たり、あるいはExcelで管理しているデータを見たりできないじゃないか、不便じゃないかとおっしゃる向きもあるかも知れない。そんな心配はご無用である。ネットを見るならSafariを、参照する必要のあるドキュメンがあるならそれを、キーボードから手を離すことなく立ち上げることができる。


もともとノートパソコンなのでわざわざマウスを使ったりはしていないが、今ではタッチバッドにふれる必要もまずない。QuickSilverのおかげである。このMac用のアプリケーションのおかげで、タッチパッドもほとんど使わなくなった。ほとんどの操作をキーボードコマンドだけでこなせるので、とても便利である。


たとえばSafariを立ち上げるなら、option+Q(QuickSilverを呼び出すためのキーボードショートカット、これは自分の好きなようにカスタマイズできる)の次に「s(これでたいていSafariが選択される」→
「enter(もしくはreturn)」でオッケー。Safariが立ち上がる。mailなら「s」の代わりに「m」で同じことをできる。だからMacOSXの売り物の一つDockも画面に置いておく必要がない。


あるいはよく使うファイルならQuickSilverのShelfに入れておけばよい。このShelfを呼び出すショートカットは「alt+command+s」。呼び出したら使いたいドキュメントなりファイルを選べばいい。とりあえずいちいちキーボードから手を離さずにすむので気分がいい。


それでも原稿書きをしていく上で一つ障壁が残っていた。ICレコーダーに録音したインタビューデータを起こしていく時の不具合だ。録音データはレコーダーの関係でWindows Media Playerで聞くことになる。これを聞きながらJeditに聞き取った内容を打っていく。キーボードを打つのはかなり早い方だと思うけれど、それでもやや早口ぐらいの人の話をリアルタイムで追っていくのはなかなか難しい。


どうしてもキリの良いところでいったんポーズして、聞いた内容を忘れないうちに打ち込んで、それからまた次の部分を聞いて打ってという作業を繰り返すことになる。


ここで障壁となるのが、Windows Media Playerにポーズ(一時停止ですね)用のショートカットが用意されていないこと。JeditWindows Media Playerのアプリケーションの切り替えは、command+tabで一瞬でできる。だから原稿をJeditで書いていて、一時停止するためにWindows Media Playerに切り替えるのはキーボードだけでオッケーである。ところがその先、テープを止めるためには手をタッチパッドに置きポインターをドラッグして一時停止ボタンを押さなければならない。


そして再びJeditに戻って原稿を打った後、再びWindows Media Playerに戻って一時停止ボタンを押す。実際にはわずかな作業なんだけれども、たとえば一時間の取材データをテープ起ししようとすれば、同じ作業をたぶん最低でも百回ぐらいは繰り返すことになる。チリも積もれば山となるである。


何とかWindows Media Playerで一時停止をキーボードだけでできないものかと考えていて、閃いた。Macには(Windowsにもあるのかもしれないけれど)、特定のアプリケーションでの特定の動作に対して自分の好きなショートカットを割り当てる機能があったやんかと。そこで一時停止に「command+k」を割り当ててみた。そして恐る恐るWindows Media Playerを立ち上げ、テープ(というか正確にはデータ)を再生する。そして「command+k」。おぉ〜、確かに一時停止するではないか。そしてもう一度「command+k」で再生開始。ベリーグッ!


テープ起こしの問題点もすっきり解消された。


パソコンをどのように操作するかなんて、まったく人それぞれ好きなようにやったらいいわけだけれど、とりあえずMacではこんなことができますね、というご報告ぐらいに取っていただけると幸いです。


でもほんとに、キーボードだけでほとんどの操作ができるととても快適だし、龍安寺の石庭を見ながら原稿を書くってのも、とりあえず乙な気分になることだけは間違いない。これで壁紙をいろいろ変えてみるといろんな刺激を潜在意識が受けて、何か触発されるかもしれない。



昨日のI/O

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昨日の稽古:

・レッシュ式腹筋