メガネブームの仕掛人

持っている人８２％

度なしを含むメガネを持っている人がアンケート回答者の８割となった（日経産業新聞２００７年１０月２３日付け）。もっともアンケート調査の対象者がネットユーザーだから、母数自体に日本人全体の平均よりも目の悪い人が多く含まれていた可能性がある。

年代別メガネ保有率でみれば６０代以上の男女では９０％以上がメガネをお持ちだ。一方で２０代の保有率も８０％を超えている。若い人でも目の悪い人が増えているのかもしれない。もしそうだとすれば、目が悪くなる原因はきっとケータイだろう。あの小さな、しかも不鮮明な画面を四六時中にらんでいれば、そりゃ目だって悪くなるに違いない。

またいまの２０代といえば、幼い頃からテレビゲームで育ってきた世代でもあるはず。これがまた彼らの目に一段とダメージを与えてもきただろう。

しかし目が悪い人＝メガネ利用者という具合にストレートにつながるわけでもない。若くて目が悪い人には恐らくコンタクトレンズユーザーも多いと考えられるからだ。特に女性の場合はコンタクト比率が高いんじゃないだろうか。まったくの想像でしかないけれど、たぶん目の悪い若い女性の９割ぐらいがコンタクトユーザーだと思う。

メガネ男子はもてるみたいだけれど（個人体験的には決して信じられないんだけれど）、メガネ女子はどちらかといえば「お高く止まったツンケン女」みたいなイメージがある。そんなイメージで見られるのはイヤだろうし、ファッション性を考えてもメガネよりコンタクトを女の子は好むのではないだろうか。

ちょっと話が逸れるけれど、男性は意外に女性のメガネフェイスを好むものだ。少なくとも私はそうだ。普段メガネをかけている女性が、メガネを外した顔というのはたいていハッとするほどキレイに見える。タリア・シャイア演ずるエイドリアンがそうだったように。女性の方はそんなことを考えもしないかもしれないけれど、これは（少なくとも私に限っては）本当の話。なぜ美しく見えるのかはわからないけれど。

だからというわけじゃないが２０代のメガネ保有率が高まっている背景には、メガネ男子ブームに加えてメガネをかけている女性も意外に「良い」といった話がどこかにあるのかもしれない。実際「度なし」メガネを持っている（時々かける）人も増えているようだし。

とりあえずメガネ男子はキュートと相場が決まっているようだが（もちろん、そもそもイケメンの男の子だけに限定するという条件付きだけれど）、男性が伊達メガネを使うメリットは他にもある。キュートと呼ぶにはちょっとトウが立っている男だって、メガネをかけると少しは知的に見えるのだ。これは間違いない。

そんなご利益もあるということで「度なしメガネ」がちょっとしたブームになっている。そのキッカケは

ある有名歌手がメガネをかけ始めたのが火付け役
（前掲紙）

だとネット上ではいわれているらしい。

でも、これってきっとどこかに仕掛人がいるはずだ。そいつが筋書きを考えて、くだんの「有名歌手」にメガネをかけさせ、同時にファッション系の雑誌などで「いま、メガネをかけている男性が・・・」みたいなタイアップ記事を書かせる。すると、それがまわり回ってテレビで取り上げられ、さらにメガネブームが自己増殖する。

もちろん、それなりのお金（一億ぐらいだろうか）が必要ではあるけれども、メディアを使って「○○ブーム」を煽るのはそんなに難しいことじゃない。もう忘れられているけれど、ちょっと前の「納豆ブーム」だって、たぶん広告代理店のD社とかH社が仕込んだネタだったはずだ。今回の一件にしてもメガネ業界が一致団結して起死回生の策を打ったという可能性は否定できないだろう。

とりあえず情報誌系の雑誌などで「いま、これが流行っている」なんて記事には、たいていこうしたからくりが仕込まれていると思っておいた方が良い。まあ、そうやってモノが売れて景気が良くなるのだから、それは経済的には良いことなのかもしれない。とはいえ、これだけネットでいろんな情報が出回るようになると、この手のマッチポンプ的流行創作＆商品販売システムはいずれ廃れるんじゃないだろうか。

それはともかく、メガネをかけていなかった男性がメガネをかけると基本的にはプラス評価となるけれど、メガネオヤジがメガネを外すと、なぜかたいてい間抜け顔に見える。悲しくて不思議だけれど、これもまた真実だ。

昨日のI/O

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昨日の稽古：富雄中学校武道場

・準備体操
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・基本稽古
・ミット稽古
・組手稽古