ペットの結婚産業


挙式費用は10万〜20万円


わんちゃんの結婚式費用である。犬などのブライダル関連サービスがいろいろ登場してきているらしい。

ドッグアミューズメント迎賓館(大阪市)では、挙式、披露宴、首輪の交換など、結婚費用は約二十万円。「犬の結婚式への問い合わせは最近、前年比二ー三割多いペースで伸びている」(日経産業新聞1月22日付)


首輪の交換というのが泣かせてくれる。しかし、余計なお世話かもしれないけれど犬が結婚してどうするのだろう。お嫁にもらわれたワンちゃんは、新しい飼い主(オス犬のご主人ですね)のところに行ってしまうのか。それとも平安時代のような妻問婚形式となるのか。はたまた新郎新婦が独立して新居を構えるのか、なんてことはないと思うけれども実際どうするのだろう。


まあ、飼い主同士で適当に話しをつけられるのだろう。あるいはすでに犬を飼っている人が、その相手を買い求めたときの儀式として結婚式が行われているのかもしれない。


それはさておき。私も犬を飼っているのでときどきペットショップに買い物に行く。そこには犬用のポカリスエットやワイン(テイストドリンク)があったり、お正月前にはおせち料理なんてモノまである。いわんやお洋服をや。ファー付きトレンチなんてものがあって、これは8900円もする。私がいま着ている服を全部足した値段より高い。すごい。


犬はそもそも毛皮をしっかりとまとっているので、その上に服なぞを着せられたら、さぞや鬱陶しいのではないかと思うのだが、本当のところは犬に聞いたわけではないのでわからない。とりあえずうちの柴犬なら、まず絶対に服など着せられようとしないことだけは確かだ。無理矢理着せようなどとすれば、へたしたら噛み付かれるかもしれない。


とはいえ、お散歩中に見かけるワンちゃん達の中には、かわいらしい洋服を着せてもらっている子たちもいる。小型犬がフリフリの服をまとって、ちょこちょこ歩いている姿は、なるほど確かにかわいい。ペットを子ども代わりにかわいがる人が増えているとは、以前新聞で読んだ記憶がある。うちの近所でも犬を散歩させているのは、たいていお年寄りだ。だから扱いやすい小型犬が多いのだろう。


そしてお年寄りは一般的にお金持ちである。だから、そのサイフを狙ってペットにお金をかけてもらうサービスがこれから、どんどん出てくるような気がする。


とりあえずペットのブライダル関連でいえば、まずお見合いが真っ先に考えられる。これはもしかしたらすでにネット上でサービスが展開されているかもしれない。お見合い的なパーティならすでにあるようだ。お見合いをするとなれば、それなりの写真を撮ることが必要となってくるはずだ。ということはペット専用写真館なぞというビジネスももしかしたら成り立つのかもしれない。


それならばペットカメラマンとかペットスタイリスト、あるいはペット専用メイクアップアーチストなどという職種もあり得るのではないか。


写真を撮るとなれば、体形にも気を遣わねばならない。アニマルフィットネスクラブというのはどうだろう。最近では犬もメタボリックが問題になっている時代である。ほとんど家の中で飼われていて運動もろくにせず、ともかく美食。お散歩と言っても近所をちょろちょろするだけ。というワンちゃんたちが肥満気味になるのは大いにあり得ることだろう。食餌療法をしてくれる保育士さんのような仕事も望まれるのではないか。


最後は老犬ホームとか犬の介護施設のようなものにもニーズが出てくるかもしれない。飼い主もお年寄りが多いのだ。そうしたお年寄りが、年老いて動くことも大儀になってしまった飼い犬をきちんと世話してやることは難しいだろう。となると飼い主に変わって老犬の面倒を見てくれて、時々顔を見に行くといった施設があると喜ばれるかもしれない。


というようなサービスや施設が、もしかしたらすでにあるのかもしれない。とりあえず我が家の柴犬は、今のところ庭を走り回り、あちこちに穴を掘りまくり、家の側を人や犬が通るたびに誰彼構わず吠えまくっている。昔の犬は、こんな感じだったと思うんだけれど。



昨日のI/O

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昨日の稽古:

・カーツジョギング
・腹筋、拳立て