ダイエットには格闘技


必要性を感じる7割。でも何もしない4割


肥満解消の必要性と対策のお話。30〜5歳代の7割が肥満解消の必要性を感じているが、このうちの4割は特に何もしていないことがわかった(日経産業新聞2008年1月28日付8面)。


必要性を感じていながら何も対策をとらないというからには、それ相当の理由があるはずだ。調査を実施したオムロンヘルスケアによれば、その理由ベスト3は
1.面倒くさいなどの誘惑にまけてしまう
2.疲れてしまってやる気が出ない
3.忙しくて何かを行なう時間がない
となっている(前掲紙)。


疲れている、時間がないという理由は、どうしようもないのかなと思う。それでも体にむち打って何かをやれ、とお医者さんならいうのかもしれない。しかし友人や夫(あるいは妻)に対して、そこまでのことはなかなかいい辛い。だから放っておいてあげる。それも一理ある。ミクロ的な視点では、である。


ところが、もう少しロングスパンで考えてみるとどうなるのだろうか。仮にメタボリック症候群になってしまうと、何よりもまず寿命そのものが縮むリスクを抱えることになる。幸運にも寿命そのものは縮まないとしても早い時期に動脈硬化などが引き起こす疾患を抱えてしまうリスクは高い。万が一、脳内出血でも起こしてしまい寝たきりになったりすれば、Q.O.L(Quality of Life)は著しく低下するだろう。


と考えれば、いま本当なら運動した方がよいことはわかっているのに、それをできないぐらい疲れてしまっていることや、忙しくて時間がない状態にあることは長期的・トータルな視点から見れば人生の質をかなり落としてしまう可能性がある。


いまは仕事に忙殺されていても、あるいは心底疲労している方々だって、永遠にその状態が続いて良いとは考えていないはずだ。いつかはそれから解放されて好きなままに、思うがままの人生を手に入れたいと願っているからこそ、現状を何とか我慢されているのではないだろうか。


しかし、現状を放置しているとどうなるか。さあやれやれ、やっと自分の自由に時間とお金を使えるようになったわい、と考えたときには体の方が、せっかくの自由を存分には楽しめない、なんてことがあり得るわけだ。それじゃあ、もったいないではないか。


理想は今も楽しく、将来も楽しく、だと思う。


そのためには、まずは肥満解消である。これに関しては岡田斗司夫氏の名著『いつまでもデブと思うなよ』が格好の参考書になるかもしれない。岡田氏自身が実践して、しかも一年で50キロと驚異的な減量に成功された方法だ。万人向けではないかもしれないが、とりあえず食事の記録を克明に付けて行ってやせるというのは画期的なやり方だと思う。


ただし、これは食べることが人生の大きな楽しみの一つだと考えている人にはちょっとつらいやり方となるだろう。もちろん『いつまでもデブだと思うなよ』式でもウォーキングやもろもろの運動は取り入れられるが、メインは食餌制限だ。


では食事によるダイエットがつらい人は、どうすれば良いのか。ここはやはり体を動かすことだと思う。ここでオススメなのは、一人で黙々とトレーニングするやり方ではなく、とりあえず仲間となってくれる人たちがいるところを選ぶことだ。よほど意志の強い人でもない限り、一人で黙々とトレーニングを続けることはつまらない。


何しろ運動した方がいいことはわかっているけれども、面倒だったりいろんな理由があって体を動かしてこなかった人たちなのだ。自分一人だけでトレーニングに対するモチベーションを維持し続けるのは並大抵のことでは難しいだろう。でも、そこに同じようにがんばろうとしている仲間の存在があると、これは大きな励みになる。


それでも、最初の一歩を踏み出すのは勇気が要るのかもしれない。


という人には、特にオススメしたいのが格闘技系の道場や教室だ。こういうところで体を動かしている人は、大きく二種類に分けられる。一つは小さい頃から運動が得意で、体を動かすのも大好き。それがずっと続いているような人たちで、こうした人たちがたいていは指導サイドにおられる。一方では、何らかの理由で体を動かす必要に迫られて格闘技を選び、やってみるとおもしろくなって続いている人たち(私自身がこちらのタイプ)。


そういう人たちは、新しい仲間を基本的に心から歓迎する。何といっても、明らかに自分より経験で劣る人が入ってくることは、それだけ自分が優位に立てることを意味する。自分の方がたとえわずかでも優位なポジションにあると思える時、人は人に対してとてもやさしくなれる。つまり、新しい仲間は最初からとてもフレンドリーな雰囲気に包み込まれることになるのだ。


これが単純なフィットネスクラブだとそうはいかない。特にインストラクターがつくようなプログラムだと、妙にみんながんばって(ましてやインストラクターが美人だったりすれば)競い合ったりしてしまうのである。それじゃ疲れてしまって初心者が続くわけがない。


ということで、私のオススメ肥満解消法は、格闘技ということになる。特に社会人がたくさんいらっしゃるところがよい。ガンガン試合に出て勝つことを目指すのではなく、地道に技の向上をめざすようなところだ。とりあえず空手なら肩こり解消にもなるし、腰のまわりの余分なお肉もずいぶんと落とせる。一方で特にきつい筋トレをやらなくとも、自然に手足の必要なところには筋肉がついてしまってくる。オススメである。




昨日のI/O

In:
某計測器メーカー取材
Out:
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リユース発想」
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□InsightNow最新エントリー
「あのディズニーが負けた。なぜ?」
http://www.insightnow.jp/article/918

昨日の稽古:富雄中学校武道場

拳立て、指立て、腹筋
・準備運動
・基本稽古
・移動稽古
・回し蹴りを受け流す稽古
・組手稽古