夜桜、きれいなのに


夜桜見物に出かけた


行き先は奈良公園である。『ならら』なるレストランモール(おいし・たのし・ゆかし 14の個店が奏でるくつろぎ空間、がコンセプトらしい)まで家族で食事に出かけたついでに、せっかくだから夜桜を見に行こうとなった。


夜桜といえば花見である。学生時代に銀閣寺近くの哲学の道で「夜桜見ながら酒かっくらって、お外で麻雀大会」なんてバカなことをやって以来、わりと花見は好きである。京都にいた頃には円山公園の有名なしだれ桜の元で、夜中まで酒飲んで騒いでいたこともある。


大阪に来てからは大川のほとりで場所取りして、みんなが来るのを待っているうちに寒いからと飲んだ燗酒ですっかりできあがってしまい、社長以下お客さんがお揃いになったときには、すでにヘベのれけれけオヤジと化してしまっていたこともある。とりあえず桜が好きで、好きな桜の下で酒を飲むことはもっと好きなタイプであることは間違いない。


では、奈良だって桜はきれいだろう。と奈良駅前から市内循環のバスに乗り大仏前で降りてみてびっくり。誰もいない! 花見といえば少しは夜店も出たりして、そこで燗酒の一杯でもひっかけてと思いきや、何もない。春日大社に上って行く参道など真っ暗である。灯りが何もないからそれこそ本当に闇のような暗さで、こんなとこを歩いていくと何かよからぬものにとり憑かれそうで恐い。


もちろんそんな危ない方には進まず、猿沢池方面へと参道の砂利道を歩く。が、人がいない。歩いているのは(正確にいうと、あたりに存在するのは)うちの家族3人だけだ。桜がないわけではない。なかなかに見事に花開いた桜はちゃんとあるし、そのあたりは一応ライトが点いてもいる。が花見している人など誰もいない。閑散としている。


道を下っていき「江戸三」のあたりまで来るとさすがに灯りもついて、どことなく人の気配も漂ってくる。しっかしである、だ〜れも夜桜を見て酒盛りなどをしていない奈良の夜であった。とっても不思議だ。興福寺五重塔などはきっちりとライトアップされていて、それなりに雰囲気もあって良いのだがやはり店がない。もったいない。もう少し、飲みたかったのに。


東向き商店街まで戻ってきてもアーケードの閉まっている店が多い。このあたりの寂れた感に京都との違いを感じてしまった。人が来ないから店を早じまいするのか、店を早じまいするから人が来なくなるのか。桜がきれいだっただけにちょっともったいない気がした。



昨日のI/O

In:
『実戦!問題解決法/大前研一・齋藤顕一』
Out:
内山洋一・筑波大学教授インタビュー原稿

メルマガ最新号よりのマーケティングヒント

「イニシャルコストを下げる」
http://blog.mag2.com/m/log/0000190025/
よろしければ、こちらも。

□InsightNow最新エントリー
「グローバルスタンダードって何なのさ」
http://www.insightnow.jp/article/1166

昨日の稽古:

・カーツトレーニング、懸垂