お一人様はGoogleさんを使え
現在7035MB中1421MB（20％）を使用しています
Gmailである。遂に20％に届いたというか、それでも未だに20％というべきか。Gmailについてはこれまでにも何回か書いている。この前書いたのがだいたい10ヶ月前で、その時には次のように表示されていた。
現在3216MB中622MB（19％）を使用しています
→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20071015/1192423073
だから使用量そのものは倍になっているのだが、何しろGoogleさんが使わせてくれるデータ容量もどんどん増えているので（10ヶ月で２倍以上になっている）、まだまだ空きがある。仮に、この調子で自分のデータ使用量が増え、同時にGoogleさんがあてがってくれる容量も増えるとしたら、一生かかっても常にデータ容量には余裕があることになる。
おかげでよほどのことがない限り、Gmail以前に使っていたメーラー（Macアプリのmail）を使うことはなくなった。というか、たぶんこの２ヶ月ぐらい、つまりブラウザーをFirefox3に切り替えてからはmailを立ち上げたこともない。以前ならあるサイトをみていて、そこで「メールを送る」リンクをクリックするとmailが立ち上がったのだが（Safariではそういう設定になっていた）、FirefoxではメーラーをGmailに指定できるのだ。
しかもGmail自体もどんどん進化している。少しずつではあるのだろうけれど動作は確実に速くなっているし、細かいところで常にチューニングされ続けているので「あれ、いつの間にか使いやすくなってるやん」ということが多い。検索は言うまでもなく強力である。「あのとき、あの人になんて書いたっけ」も「あの人、何を言ってたっけ」も、目的のメールをたちまちのうちに探し出してくれる。便利なことこの上ない。
さらにGoogleカレンダーとも連携してくれたりする。これでスケジュール管理もばっちりである。さらにさらにGoogleさんにはまだまだ便利なサービスがある。Googleリーダーはおそらく数あるRSSリーダーの中でももっともキーボードショートカットの充実したリーダーだろう。Google Docsを使えば、ドキュメントの履歴もすべてGoogle上で管理できる。
そして、これらすべてのデータはGoogleさんのサーバーにある。これがお一人様が仕事をしていく上で決定的に重要なポイントなのだ。
なぜなら、お一人様には秘書とかアシスタントがいないから。
ということは自分のデータは、いつどこにいてもすべて自分で管理しなければならない。普段は自宅オフィスにいるとはいえ、取材やミーティング、打合せとなると外に出て行くことになる。外出するからといって、その間は仕事をストップさせて良い、はずもない。自分の替わりに仕事を進めてくれる人がいないのがお一人様である。だから特に移動時間に原稿を書き進められるかどうかは、生産性に大きく響いてくる。
外でも仕事を続けるためには現在進行中のデータを持って出なければならない。これは最低限の条件である。基本的にはUSBディスクを使ってiMacからiBookへとデータを移し、外出先で進めた仕事のデータをもう一度iMacに戻している。
ところが、これだけではどうしても不便なのだ。たとえば原稿を書く場合なら、以前書いたテキストを参照したいときがある。しかし、そのテキストは残念ながらiBookにはないことが多い。ここでもし、そのテキストをメールで誰かに送っていたなら、そのメールを検索すれば良い。あるいは書いたテキストをGoogle Docsにアップしていれば、簡単に参照することができる。Google Docsは何と、オフラインでも使えるようになっている。しかも自動的に同期まで取ってくれる。
参照できるのはテキストだけではない。Spreadsheet、つまりExcelファイルもGoogleで編集できるし、PowerPointのデータもカバーされている。だからこれらのデータをアップロードしておけば、Googleさんがネット上にバーチャルオフィスを作ってくれるというわけだ。
そして、これらすべてが無料である。使わない手はない。というか、これらGoogleさんが提供してくれるサービスをうまく使いこなせるかどうかで、少なくともお一人様の生産性はたぶん３割は違ってくるだろう。企業にお勤めの方には、勝手に自社のデータをGoogleにアップしたりメールをGmailに転送したりすることは御法度だろうから、誰にでもオススメというわけにはいかないが、少なくとも自営業に近い形で仕事をされている人なら、Googleの使いこなしは重要なテーマだと思う。
ただ一つだけ、心配なこともある。
これらGoogleさんのサービスは全部タダである。それが恐いのだ。こちらが完全なGoogle依存症となった暁に法外な使用料金をふっかけられることはまずないと思うのだが、これが無料なんだからデータが飛んだり、使えなくなっても文句言わないでね的サービスだったら、一体どうなるのだ。ということが杞憂であることを祈るしかないのが、いささか恐い。とはいえGoogleさんなしでは、仕事できない環境になりつつあることは間違いないから開き直るしかないのだけれど。
お一人様仕事術、その壱拾肆
『お一人様は、Googleを使うべし』
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