お一人様はどこでも仕事場


前年対比7%増


横浜にあるカラオケチェーン「コート・ダジュール」ではランチをとるグループ客が増えているという。平均して一日20組、主婦のグループが多い。一人当たり1290円で3時間、食事のクォリティもそこそこということで、価値/対価のバランスが満足できるレベルで見合っているということなのだろう。カラオケなら子ども連れで行ける上に、少々騒いだところで誰にも気兼ねする必要はない。


カラオケといえば、もちろん本当なら歌を歌うところだ。しかし完全防音スペースでそこそこ居心地が良くて、滞在コストも安い。とその特長にフォーカスして見方を変えれば、歌う以外の使い道も考えられる。


勝手に師匠と呼ばせてもらっている「創刊男」くらた・まなぶ氏は以前、ブレストの場としてカラオケが使えるとおっしゃっていた。確かにリラックスできるスペース作りがされていて、グループで使うことができて、飲み物食べ物も頼める。ブレストルームとしてもカラオケは最適である。


そんな使い方をされては困る、わけもない。カラオケサイドとしては昼間の空いている時間帯をどうやって埋めるかが最大の経営課題なのだ。どんな使い方であれ、場所代を払ってくれる客がいるなら、それはウェルカムというもの。シダックスではレンタルルームとしてカラオケボックスを使うことができ、その場合は室料を少し割り引いてくれるという。


カラオケに対する新しい認識が少しずつ広まってきたのだろう、最近では広告代理店がクライアントとのミーティングスペースとしてカラオケを活用するケースもあるらしい。