今年の注目イベント


年間予定に従って注目しておきたいものを順番に


1月 オバマ米国大統領就任式
おそらく全世界の希望を一身に担うことになるオバマ氏は、まだ46歳。その若さが、いまのどうにも淀んだ世界を劇的に変えてくれる。そんな期待を集めての就任となるのだろう。佐藤優氏などはオバマ氏が大統領になることによってアメリカがファシスト化することを懸念している。とりあえずアメリカが、建国以来の大不況(1929年とは比べ物にならないと思う)からいかに脱するのか。絶対に見逃せないポイントだ。


2月 G7財務相中央銀行総裁会議
大統領就任式から約2週間ぐらいで、オバマ効果がどう出るのか。アメリカの新しいスタッフが、どんな方針を打ち出すのか。ただでさえ莫大な財政支出を行うドルは、放っておけば衰弱する一方のはず。とはいえ、すでに「依然としてドルが基軸通貨であるべきだ」といったポジショントークが盛んに出されている。そりゃ米国債を世界でいちばんたくさん買っていて、またアメリカにモノを買ってもらわないと経済がまわらない中国はそういうのだろうけれど。このあたりで円高が反転するのか、それともさらなる円高に向かうのか。ことは日本経済にも大きな影響を与えるはず。


3月 阪神なんば線開通
尼崎、近鉄難波間がつながり、奈良から神戸まで乗り換えなしで直行できる。といって、たぶんこの頃には奈良にいないだろうから、あまりメリットはないかもしれない。でも、一度は大阪の街並みを眺めながら生駒山をびゅ〜んと下り、西九条手前の急坂をぎゅい〜んと近鉄特急で上る、なんてテッちゃん的小旅行をやってみたい。


4月 G20首脳会議(第2回金融サミット)
やっぱりドルがどうなるのかがとっても気になる。サブプライムローンなんてとんでもない金融インチキをやったアメリカが、次なる錬金術として何をやってくるのか。このあたりで、そろそろオバマさんの手腕ぶりと、その本質が見えてくるんじゃないだろうか。


5月 裁判員制度開始
幸いなことに裁判員となることはなかった(ふだんからぶらぶらしているいい大人が目をつけられるとしたら、相当やばくね、と心配していたのだけれど)。が、替わりに知人が目をつけられた。まさか制度がスタートしていきなり呼びつけられることはないだろうけれど、どうなるのかは結構心配ではある。そんな、いきなり、重罪犯人を裁けなんていわれたら、相当びびるだろうなあ。


6月 Googleケータイbyドコモ
いよいよGoogleさんのケータイ『Android』が日本でも使えるようになる。これは今から、かなり気が騒ぐのだ。いやほんとに。残念ながらいつまで待ってもiPhoneには外付けキーボードが出てくる気配がない。でもGoogleさんは、そのあたりの仕様をかなりオープンにするという話。実際のところ、今もっとも使っているアプリは、ブラウザーFirefoxで、GmailGoogleリーダーGoogleカレンダーと続き、次がJeditExcel、Srivner。Googleケータイ&キーボードという選択肢がもし実現すれば、au族から離脱するかもしれない。


7月 サミット
この頃には(って、何回も注目すべき節目があるのが今年だと思うのだが)、今年の景気回復度合いがだいたい見えてくるんじゃないだろうか。アメリカのビッグ3問題だってカタがついているだろうし、ということは日本の最大基幹産業・自動車業界への影響もはっきりとしているだろう。すなわち派遣切りに、中小製造業の苦境などが、少なくともこの先どうなりそうかという見通しぐらいは立つんじゃないだろうか。というか、ぜひとも立ててほしいものだ。ただ、日本からは誰が行くんだろう。


8月 iMiev
1回の充電で160キロも走れる電気自動車が本格的に発売される。ほんまに家のコンセントにつないで充電できるんやろか(危なくないんやろかとか、充電時間どんだけ過観念とか心配)。もうひとつ、一体販売価格はどれぐらいになるのか。そしてランニングコストつまり電気代はどうなんねん、というところも気になる。たぶん、びゅんびゅん走れるクルマじゃないだろうから、こういうクルマがこれからの日本には合ってるのかもしれないとは思う。


9月 衆議院任期満了
まさか、ここまで引っ張るんだろうか。とは思いますが、とにかく9月には確実に日本の新しい体制が決まる。とりあえずスパッといったん民主党に変わってもらって、これまでの体制をガラガラポンしてもらうのがいい。だから、公明党が「わが党がキャスティングボートを握る」なんてカタチでしゃしゃり出てこないことだけをひたすら祈る。週刊誌の予想では自民党の偉いさんたちが軒並み落選するなんて書かれているけれど、ほんとにそうなったらいいのにな。


10月 中国建国60周年
干支がひとまわりする60年は、中国の人にとってはとても重要な節目だ。注目しておきたいのは、この時点での中国の景気(成長率は必須とされる8%を維持しているのか)、元のレート(輸出入に直結する)、エネルギーと食料事情だ。奇跡的に原油価格が暴落した恩恵はたぶん中国がもっとも受けているはず。原油がどこまで価格を戻しているのか。今年の穀物状況はどうなっているのか。そのとき北朝鮮は誰がトップなのか。といった状況もあわせて見ておく必要があると思う。


11月 青いバラ(時期は未定ですが)
サントリーが引き起こした奇跡。青いバラって、どんな色味になるのだろう。ものすごく神秘的。もしかしたらマンガでは『ポーの一族』で見たことあるかも知れないけれど、現物はぜひ見てみたい。


12月 COP15
30年後、50年後の地球。自分の息子たちの世代が暮らす地球がどうなるのか。すでに日本は京都議定書の目標達成がほぼ不可能といわれている。となれば、この会議での発言力などゼロに等しくなるだろう。世界的な大不況のおかげで、ほんの一瞬、自動車の爆発的な増加は抑えられた。しかし景気が回復すれば、中国、インド、ブラジルにロシアといった国々でクルマが走り回ることになる。それじゃあ地球は保たない。だからどうすんだという大切な会議で日本の発言力がないとしたら、これは大問題ではないのだろうか。民主党さんががんばってくれることを祈るしかないな。


とまあ、かなり勝手な予測を交えた今年の注目イベント。その結果がどうなったかは12ヶ月後にわかる。



昨日のI/O

In:
『階層化日本と教育危機/苅谷剛彦
Out:
InsightNow原稿
坂本達氏インタビュー原稿


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「見えてきたWiiの正体」
http://www.insightnow.jp/article/2593


昨日の稽古: