モバイル充実


開通まで30分


イー・モバイルである。引っ越しに際して何がいちばん心配だったかといえば、ネットだ。ネットにどうやってつなぐか。引っ越し前日あたりから、ネット接続問題が急激かつ最大級の悩みとなってきた。


なぜなら、まず住まいと仕事場の両方で接続できなければ不便で仕方がない。さらには、これまでが光ファイバーだったので、できれば同じぐらいの太い回線を使いたい。


悔やんでも後の祭りなのだが、手続きをするのが遅すぎた。今どき光ファイバーぐらい簡単につながるだろうと軽く考えていたのが甘かった。まず住まいの方は一応手配はしてもらっていたのだが、NTTは引っ越し後4日ぐらい経たないと来てくれないという。しかも、理由は不明だが、最初はADSLでつなぐそうだ。これでうまくいったら、光回線への切り替えを考えてくれるらしい。何が何だかである。


さらには仕事場。掲示板にはGyao光回線が来ているとあったが、申し込んでから開通までになんと2週間はかかるとあるではないか。これはまったく迂闊であった。実際、インターネットにつなぐことができなければ、お一人様の仕事は完全にアウトである。


今さら書き上げた原稿をプリントアウトしてファックスで送っても、そんなの誰も受け取ってはくれない。最悪、原稿はいちいちCDにでも焼いて送るか、あるいはUSBメモリに落として自分で持ち運ぶか。はたまた街中のホットスポットあるいはフリースポットを探して、そこから送るか。


これはまいったぞと追いつめられて、思いついた。そいういえばイー・モバイルがあった。これなら都市圏ではたいていの場所でつながる。光ファイバーのように100Mbpsとはいかないまでも、一応7.2Mbpsまでは出る。とはいえ申し込んでから何日も待たされたら困るなあ、ほんとしまったなあとうじうじ後悔しながら電気屋さんへ行った。


すると、ちょうど店頭でイー・モバイルの法被を着た兄ちゃんが「イー・モバイル契約キャンペーン中ですよ〜、早いよ、安いよ、すぐつながるよ」とかアピールしてる。やで、うでしやとばかり「Macにつながるやつ、一個ちょうだい」とお願いすれば「あいよ」である。恐る恐る手続きにどれぐらいかかるかと尋ねてみて、拍子抜けした。


なんと、わずかに30分でオッケーというではないか。でも、セッティングとか面倒なんじゃないのと突っ込めば、これまた楽勝だと。USBをさして何回かクリックしたら、それでつながるという。


ほんまかいなと買って帰り、家で試してみてたまげた。あっさりつながった。CDを差し込んだりする必要さえない。本当にUSBデータカードを差し込んで、たぶん3回ぐらいクリックしたのだろうか、それでネットへようこそ、である。


そりゃ確かに奈良の自宅で使っていた光ファイバーよりは遅い。Gmailが表示されるまでに、ひと呼吸ある。が、実用上は何も問題はない。快適といってもいいぐらいの早さである。音声データのように容量のでかいファイルを送る時は、さすがにサクサクとはいかないのだろうが、そんなのはたまのこと。


仕事の90%を占めるテキストメール、もしくはワードファイル添付ぐらいならテキパキこなしてくれそうだ。となると、なんでもっと早くからこれをやらんかったんやろと後悔したりもする。テクノロジーの進化に感謝することしきり。もちろん月々5000円ぐらいの通信費はかかるけれども、それは必要コストと割り切るしかない。


それにしても新幹線の中でも無線LANがつながる。街中でもホットスポットフリースポットがどんどん増えている。今年中にはいよいよWiMAXも本格的なサービスがスタートする。という状況になってくると、ほんとにどこでも仕事ができる環境がどんどん整ってくる。


お一人様にとってはほんと、ありがたい限りだ。
と、この原稿は東京から京都へ帰るN700系の中で書いてアップしました。



昨日のI/O

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ライフネット生命保険出口社長インタビュー
『使う力/御立尚資
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