今年もたくさん仕事させていただきました


訪問都市25(最南端:沖縄、最北端:仙台)
取材本数約100本
宿泊回数33


これがこの一年の記録。たくさんの人から、さまざまなお話を聴けたことが何よりうれしく、ありがたい限り。取材本数が約100本ということは、ほぼ100人ぐらいの人からお話を聴かせていただいたことになる。しかも、今年に限っては、そのうちの半分ぐらいの方が大学の先生だった。


これが、なんとおもしろいことか。


文系、理系を問わず脳科学から教育心理学まで、中には錯体化学についてのお話もあった。錯体化学とは一体なんぞやみたいな話だったが、それがまた奥深い。中でも印象に強く残っているのは生命科学の先生から教えてもらった、バクテリア同士が会話・交流しているというお話だった。これは生物工学科の微生物研究最先端の成果で、もしかしたらパスツール以来の研究を根底から覆す可能性があるという。


世の中には、いろいろな研究者がいて、ありとあらゆることを必死に研究しているのだ。そして、それぞれに発見があり、学問的成果があり、それは素人にはおぼろげにしかわからないのだけれど、すべてが実に興味深い。いや学問の世界は底知れなく奥が深いことを思い知った。取材させていただいた先生方、本当にありがとうございました。


一方で経営者の方にもたくさんお会いした。企業取材シリーズとIR関連の仕事でお話を伺った中で、強烈に印象に残ったひと言もあった。それはリーマン・ショックによって事業環境は非連続的に変わったということ。その社長さんは、少なくとも製造業の世界では今後「半値八掛け」がキーワードになるとおっしゃっていた。


さすがに経営者の方々は、自社の将来について、事業環境について、世界の状況について、皆さんそれぞれに深い見識をお持ちなのだ。その世界観、あるいは哲学を聴かせていただくことは、自分にとってかけがえのない体験となった。取材させていただいた経営者の皆さま、本当にありがとうございました。


そうやって興味深い話を聴かせていただき、それを一端文章にまとめてアウトプットする。この作業の繰り返しが、自分の成長の糧となったことは間違いない。それで報酬をいただいているのだから、こんなにありがたいことはない。発注いただいたクライアントの皆さまには、心から感謝します。


さらに昨年末に出した本のおかげで、今年はインタビュー式営業術、インタビュー術から、それをさらに応用した「聞術」まで7回のセミナー・講演もさせていただいた。自分は聴く方が専門で、話すのは苦手だったが、少しぐらいは話すのも進歩したかもしれない。私の拙い話にお付き合いいただいた皆さま、本当にありがとうございました。


生活面では、何といっても京都に引っ越したことが大きい。10年暮らした奈良から京都に移って生活環境は激変。こんな町中で生きていけるのか、と思ったのは最初の間だけで、めちゃめちゃ便利である。その代わりに奈良時代の静けさや恵まれた自然環境はないけれど、これはまあトレードオフ、仕方がない。


残念だったのは、稽古をちゃんとできなかったこと。5月以降は月に2回程度、奈良に通って稽古をさせてもらったが、これぐらいでは稽古とさえ呼べない。自宅で基本稽古をと思いつつ、それもままならず、何とか走っているのがせめてもの救いか。


稽古については、来年は京都できちんとした形で再開したい。テーマも一応決めていて、ビジネスパーソンのための「肩こりほぐしとストレス発散のための空手」だ。準備運動からきちんと体をほぐして、基本稽古で正しい体の使い方を覚える。その体の動きを使ってミットをやってストレス解消。しっかり汗をかいてダイエットにもなる。そんなサークルを立ち上げられればと企んでいる。


あとは勉強会。インタビュー式営業術や聞術、あるいは去年企業広報さんからじっくり聴き出したコミュニケーションスキルの勉強会をやりたいと思っているところ。


ともかく、今年、お世話になった方々、お会いした方々、ブログを読んでくれた方々、どこかで何かの接点があった方々、みなさん、本当にありがとうございました。人に助けられ、支えられて良い一年を送ることができました。


来年も、ぜひ、よろしくお願いします。




昨日のI/O

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昨日の稽古: