20代社長のススメ



ナナロク世代とハチロク世代


ナナロク世代には、近藤淳也さん、笠原健治さん、ひろゆきさんに、津田全泰さん、あるいは福野泰介さんがいる。それから10年後に生まれた人たちがハチロク世代だ。


ちょっとずれるけれど、アゲハの木下優子さんランゲートの喜洋洋さんなどが入ってくるのではないだろうか。ちなみにお二人共に大学院生である。アゲハはマスコラボレーションモデルによるモノづくり、ランゲートは相互添削型の語学学習SNSLang-8」を展開されている。


ナナロク世代の方たちは今はもう30代に突入されているわけだが、彼らも起業したのは、たいてい20代のはず。何かおもしろいことを考えている人、ビジネスになりそうなアイデアを持っている人は、どんどん起業すべきだ。というのが、今日のエントリーのお題。


子ども手当を一律均等に配布するぐらいなら、その資金を使って「20代企業支援基金」を作ればよいのではないか。なぜ、20代での起業を奨めるのか。理由は三つある。


第一には、若い起業者が増えれば、日本に活力が出てくるはずだから。若社長が体力にものをいわせて、威勢良くがんばれば、必ずその人を中心として何かの動きが起こる。その動きがポイントだ。今の日本はあまりにもできあがってしまった社会になっていて、動きが鈍い。あるいはなかなか動き出さない。そこを若い力でかきまわす役に20代社長はうってつけだ。


第二には、今の20代なら起業しようと思えばやれるだけの環境が整っていることがある。まずナナロク世代という生きた教科書がいらっしゃる。彼らの成功ストーリーを学べば、成功する確率は高くなる。もちろんナナロク世代で残念ながらうまくいかなかった方もいるだろう。そうした方たちからも、もちろん学べる。これに関しては経産省「ベンチャー企業の経営危機データベース」というサイトを作ってまとめてくれている。大いに参考になる。


第三には、20代なら失敗しても絶対にやり直しがきく。そして、失敗したことが貴重な経験として、その後に生きてくるし、これからの日本は恐らくそうした起業失敗経験者が評価される社会になるはずだ。というか、そういう社会にすべきだ。


20代で起業をといっても、業種・業態はIT系だけじゃない。どちらかといえば体力勝負の方が得意だ、という方なら、サービス業が有望な選択肢になる。というか、居酒屋やラーメン屋さんなんかでは20代で起業して成功している人もたくさんいらっしゃるはずだ。


そして20代で起業する人には、国が補助金を出してバックアップする。成功した人は、あらゆるメディアを使ってどんどん取り上げる。なんだったら小学校の社会や国語の教科書に載せるのもありだ。学校に呼んできて講演してもらっても良い。


それが、次の起業家を生む。もしかしたら学ぶ気持ちにつながるかもしれない。少なくとも、何らかの希望にはつながるはずだ。


今の子ども達は、頭のよい子は良いなりに先が見えてしまう。だから将来に夢を持てない。受験勉強で勝ち上がっても就職難だし、仮にいわゆる「良い」会社に入れたとしても、それで安泰というわけじゃない、ことを知っている。


勉強の苦手な子たちは、さっさと学ぶことから下りてしまう。その結果がどうなるのかがまったくわからないわけではなく、将来にはあまり希望できないことを感覚的に察している。


そんな子ども達が増えたら、日本はダメになる。学費を補助してあげるから勉強しなさい、という手もあるけれど、若くてもがんばったら、仕事が楽しくなるんだ、ということを見せてあげる方がずっと活気のある社会になると思うのだけれど、いかがだろうか。


昨日のI/O

In:
エンジャパン・鈴木社長インタビュー
jig.jp・福野社長インタビュー
Out:
K社情報誌原稿


昨日の稽古: