フレームワークの使い方


ポーター×コトラー 仕事現場で使えるマーケティングの実践法が2.5時間でわかる本

ポーター×コトラー 仕事現場で使えるマーケティングの実践法が2.5時間でわかる本


2.5時間でわかること

マイケル・E・ポーター先生とフィリップ・コトラー師匠のマーケティング理論を、うまくまとめて、実際に使えるような本を作りたいんですよ。目標は2時間半で読めて、すんなりわかり、明日から実践できることなんです。書いていただけませんか?


と、金森先生からお話をいただいたのは、去年の晩秋のこと。えっ、それって、どうしてご自分で書かれないのでしょうか、とお尋ねすると「それが忙しくて、とても書いている時間がないのです」とおっしゃる。金森努といえば、グロービス経営大学院の超人気客員教授であり、青山学院大学でも教鞭をとっておられるバリバリのマーケティング理論家である。


さらに金森氏がすごいのは、理論だけを語る『紙上なんちゃってマーケッター』ではないこと。理論を語る前に、まずコンサルタントして数々の実積を叩きだして来られている。もとより理論を抑えた上で、コンサルを行い、現実の問題を解決する中で理論の応用法を磨いてきた方なのだ。そんな、まさにマーケティングオーソリティの教えを直々に受けながら、それを本にまとめていく。これは、自分にとって最高の学びの機会となるではないか。


いささかタイトなスケジュールではあったけれども、こんなチャンスを逃してはならじとお受けすることにした。もちろん、私もマーケティングについては、それなりにかじっているつもりだ。最近でこそインタビュアーとしての仕事がメインになってきているが、マーケティングプランナーとして、これまでにさまざまな企業のマーケティング企画をお手伝いしてきたのだ。ひと通りのフレームワークは抑えているつもりだし、前著『インタビュー式営業術』では、そのフレームワークを使ったBtoB営業のやり方を書いたりもした。


が、金森師匠の教えは、私などのレベルではなく、もっと大所高所からの叡智である。まさにポーターとコトラーを自家薬籠中のものとし、さらにご自分のコンサル経験の中で磨きに磨いてきた『使える』ノウハウだった。びっくりしましたよ、ほんとに。


どこがすごいのか?


マーケティングで使われるいくつものフレームワークを一連の流れに落し込んだ上で、どの段階で、どのフレームワークを、どんな目的のために、どのように使うのかを、極めて明確に説いている点だ。最初の打合せでレクチャーを受けたときに、いかに自分の考えが浅かったかを思い知りました。


金森さんの教えを受けながら「あぁ〜、そうなんや。こういうふうに考えれば、例えば商品コンセプトもブレのないものが出てくるなあ」と納得したり「このフレームワークで見えたことを、広告に表現したらええのやな、なるほどなあ」と感心したり。しかも、それぞれに豊富な事例を付けてもらっているので、わかりやすいことこの上ない。


全体のストーリーだけは自分の過去の経験を使って組み立てたものの、考え方は、まさに金森メソッドである。自分の役割は、そのメソッドをできる限りわかりやすく文章化することと弁え、一生懸命書かせてもらった。


ちなみに金森さんに京都まで来ていただいた出張校正では、二人で頭から読んでいき、きっちり2時間半で校正を終えることができた。だからたぶん、本当に『2.5時間』でわかる本になっていると思います。Amazonでも予約できます。今月28日には、とりあえず京都で出版記念セミナーもやらせていただきます。4月末には金森さんと共同でセミナーを開催させてもらいます。


マーケティングについて知りたい方、ちょっとかじってみたけれどよくわかんないやと思っておられる方はぜひ。マーケティングについてはひと通りわかっているよ、とおっしゃる方も、全体像を復習していただくのにはうってつけの一冊です。どうぞ、よろしくお願いします。



昨日のI/O

In:

Out:
某原稿

昨日の稽古:

ジョギング、ストレッチ