シェアオフィスで仕事が増える?



仕事が増えた。わけわかんないほど増えた


昨年1月、いわゆるシェアオフィスに入れてもらった。京都のど真ん中、烏丸仏光寺にある『shareKARASUMA』である。マイデスク会員、月会費3万円。これだけで自分の居場所を確保できる。専用の机が与えられ、荷物を置くことができる。


そして、仕事が増えた。ほんとである。


実は一昨年の年末、レギュラーで仕事を受けていたクライアントからある宣言を受けた。早い話が「来年、君にお願いする仕事はございません」ということ。月の売上の多い時で半分、だいたい3分の1ぐらいはあったクライアントなので、ちょっと困ったなと悩んでいた。


が、年が明けてshareKARASUMAに入ってみると、状況が変わり始めた。実は、仕事を切られたクライアントは東京の会社で、仕事も東京メインである。だから一昨年は東京出張が年間30回ぐらいあった。それはそれで楽しいのだけれど、東京に行くということは京都にいないことを意味する。だから地元クライアントがほとんどなかった。


ところが不思議なもので、東京仕事が減ると、地元仕事が増えた。以前から細々とお付き合いのあったところが「暇なら、頼むか」と仕事を出してくださった。ありがたいことである。


shareKARASUMAでは、会員がフリースペースを使ってセミナーを自由に開催できる。マーケティング関係の本を出版したので、試しにセミナーをやってみると、そこそこ人が集まってくれる。こういうセミナーから仕事が生まれることもある。


5月ぐらいからshareKARASUMAに積極的に通い出すようになると、意外と居心地が良いことに気づく。まわりに人が居て頑張って仕事をしていると、自分もなんとなくやらなきゃモードになるようだ。


クライアントが打合せに来てくれるようにもなった。地下鉄四条、阪急烏丸駅から徒歩3分という立地は、極めて利便性が高く、大阪のクライアントが来てくれるようになった。打合せスペースも個人ではとても用意できないような立派な空間が用意されている。


そうやってオフィスに居る時間が増えてくると、そこにいる人たちとの交流が生まれてくる。これは自然に生まれてくる。その中から仕事が生まれることもある。実際に、いくつか仕事をいただいた。


慣れると極めて居心地が良いこともわかった。何より「ここはいいなあ」と思ったのは、困っている人を助ける空気が、この場所には流れていること。


昨年11月ごろ、ある会員さんがDMを手折りで仕上げる作業していた。まずカッターで切って、三つ折にする。1200枚あるという。それは大変と若い女性が「切るのは、あそこのサービスが使えるよ」と電話をした。


この会員さんがDMを切ってもらって戻ってくると、何人かが自然にその人の周りに集まって、折り作業を手伝い始めた。みんな、その会員さんと仕事上の何らかの関係があるわけではない。単に困っている人を手助けしようと動いた人たちばかり。


そういう人がいる場所なんだなと、なんかうれしくなりましたよ。ささやかながら、自分も手伝わせてもらった(印刷会社出身だから、こういう作業は得意なのだ)。


もちろん、入居している人は一人として遊びに来ているわけではなく、皆さん、それぞれに真剣に仕事をしている。その真剣さが連鎖反応を起こしているから、誰もがやる気モードになる。だからといってギスギスした空気はまったくない。むしろ3時には、誰かがコーヒーを淹れて席まで配ってくれたりする。これは管理人さんの人柄が大きいと思う。


そしていろんなプロが揃っている。京都に詳しいプロ、伝統産品のプロデューサー、流行りのTEDにも関わっているコンサルタント、とにかくいろいろなところに販路を持っている方、とびきりのセンスを持つ建築家、日本でも数十人しか知らない特殊な画像認識技術をもつSE、報酬体系から人事制度の見直しまで請け負ってくれる社労士さん、めちゃ別嬪(らしい?)奥さんのいる税理士さん、特に携帯電話のコスト削減のプロ、しょうが石鹸を作っている一人メーカーさん等など。何か頼みたいことがあれば、きっと誰かが手を上げてくれる。


そんな居心地の良いshareKARASUMAが『春のキャンペーン』を実施中です。会員からご紹介のあった新規入会の方(SOHO+、myデスク、freeデスク会員)は入会金が無料になるとか。興味がある方は、どうぞ、お気軽にご一報くださいませ。


昨日のI/O

In:
京都大学医学部K先生取材
京都大学メディカル・イノベーション・センター取材
Out:
某講演会概要

昨日の稽古:

体幹レーニン