アフィリエイトは花嫁修業になるか


主婦が副業で月収50万円。


といっても、ややこしいことをしているわけではない。カリスマ消費者
として取り上げられた主婦がやっているのは、アフィリエイトサイトで
ある(日経MJ10月19日号)。
http://www.nayami.jp/


このホームページは一見、通販サイトに見える。が、実態はアフィリエ
イトサイトであり、ここで直接ものを売っているわけではない。紹介さ
れている商品を気に入って、買おうかなとクリックすれば販売元のサイ
トにつながる仕組みとなっている。


このサイトから来たお客様が販売元で実際に商品を買った場合、ここに
は紹介料がバックされる。これがアフィリエイトシステムで、紹介料は
売上の2〜3%ぐらいが相場。よく知られているのがAmazonだ。


このシステムは、従来のマーケティングを覆す可能性がある。なぜなら
企業サイドにとっても、紹介者にとってもメリットのある新しいチャネ
ル開拓になるからだ。


まず企業サイドにとっては、大きなメリットが二つある。一つには広告
宣伝費が変動費化されること。要するに商品が売れたときだけ、販促費
が発生することになる。さらには販売(紹介)チャネルを無料で大量に
開拓できる。すごいことだと思う。


ではチャネルとなるホームページを作る側にとっては、どんなメリット
があるだろうか。自分が発信する情報に価値があると評価されれば、対
価を得られる。これまた、すごいことじゃないだろうか。


これがたとえば口コミで「あの化粧品、こうこうこんなふうでとてもよ
かったわよ」と友だちにいくら懇切丁寧に教えてあげたとしても、お金
にはならない。でも、同じことをネットでやれば不特定多数の人が見て
くれて、そこからお金を稼げる可能性が出てくる。


これって革命的な変化である。


ネットがブロードバンド・定額制になって、一つのパラダイムシフトが
起こったと個人的には考えている。そこで起こったのは、情報発信欲求
の爆発だ。これはたぶん、情報化時代の自然な流れである。つまりいろ
んなメディアからさまざまな情報をしこたま押し込まれた現代人は、何
かを発せずにはいられないのだ。


インプットあればアウトプットありの法則である。


ところが、これまではそのための手軽な手段がなかった。そこへネット
がほとんど無料の情報発信手段を提供するようになった。面倒なプログ
ラムを一切考えずにすむブログである。しかもブログには最初からアフ
ィリエイト機能が組み込まれているものもある。


これでやらなきゃ損ってなもんである。このブログを入り口として、ち
ょっと関心が高まった人の中には自分でサイトを開くケースも出てくる。
2〜3万のソフトを使えば、そこそこ見栄えのいいサイトを簡単に作る
ことができる。それが冒頭で紹介したサイトだ。


主婦や学生には、可処分時間がたくさんある。この時間をアフィリエイ
ト創りに向ける人が増えてくれば、ネット通販が爆発的に伸びる。そん
な予感がする。


もしかして、これからはアフィリエイトサイトを作る能力が、花嫁修業
のひとつになったりして。だってねえ、嫁はんが家でちょこちょこっと
毎日一時間もパソコンをさわって、月に20万とか稼いでくれたら、こ
れってすっごいことですよ。




昨日の稽古:

  腹筋・拳立て・スクワット
  基本稽古(突きのみ)