何秒待てますか


我慢できるのは10秒以内。


10秒を超えると7割の人がイライラする、らしい。ネットで目的のアド
レスにアクセスして、画面が表示されるまでの時間である(日経新聞10月
21日号)。


ネットを盛んに使い始めたのが、たぶん7年前ぐらい。当時は電話回線
〜モデム接続だった。接続スピードは33600bpsぐらいだ。次がISDN
線で、これは64Kbps。電話回線の1.8倍ぐらいだろうか。画像のたくさ
ん(といっても5枚ぐらい)入ったページにアクセスすると、画面が表
示されるまでの間に新聞の記事が一本は読めた。


それで普通だと思ってましたから。


ところがまずADSLでたまげた。これが早いのなんのって。最初に入れ
たのは確か8Mbpsタイプだけれど、ビュ〜ンてなもんである。当時はホ
ームページを朝日新聞にしていて、ネット立ち上げ→asahi.comがシュ
ーッと表示される、キンモチいい〜なんて喜んでた。


早さに対する欲求はさらにエスカレートし、今では光ファイバーを使っ
ている。これがさっき測ってみたら22.62Mbpsです。速いです。という
かクリックして、すぐに(あいまいな表現だけれど、気分的にはこうい
う言葉がぴったり当てはまる)目的のページが見えてこないと、ちょっ
とイライラする。


えっ、オレもいつの間にか、そんなイラチになってしまってたのかと、
ちょっと驚いている。


ただし自分は、ネット接続が遅かった時代を知っている。だから今の速
さが昔とは全然違うことを理解している。ところが、ここ2〜3年の間に
ネットを使い始めた人たちにとっては、今ぐらいの速さが当たり前にな
っている。


すると何かの理由でちょっとアクセスが遅れるだけで「イラッ」とくる
のだろう。ビジネスの世界でもジャストインタイムが標準になりつつあ
る。誰も彼もが、あらゆることにおいてクイックレスポンスを求める時
代になっているのだろう。


であれば、これからは「お待たせしないこと」にビジネスチャンスがあ
りそうだ。この場合の「お待たせしないこと」には、いろんな広がりが
あると思う。単純に時間的にお待たせしないだけじゃなくて、心理的
お待たせしない。ここがミソだろう。




昨日の稽古:

  腹筋・インクラインベンチプレス・カール・スクワット
  基本稽古(突き)