茶帯への道


連続十人組手。


しかも相手は全員黒帯。それも本気。この歳で挑戦するのはちょっと無
謀じゃないかとは確かに思う。でも、チャレンジしてみたいのだ。


とりあえずめっちゃしんどいことは覚悟している。緑帯の審査のときの
五人組手でさえ、息絶え絶えだったのに。今度はその倍の相手が手加減
なしでかかってくるわけ。どこかにケガもするだろう。でも、やってみ
ようと思う。


なんで、そんなことをしてみたいのか。理屈をつければいろいろ考えら
れるのだけれど、はっきりしているのは「やってみたい」という気持ち
があること。これで、また自分の何かを変えることができるかもしれな
い。それがおもしろい。


ちょっと大げさかもしれないけれど、自分で自分を変えられることこそ
が、生きているおもしろさだと思っている。そこでせっかく空手をやっ
ているのなら、もう一歩、前へ進んでみたいと。


とはいえ緑帯の審査を受けたのが2年前。当然、そのときより体力は落
ちているだろう。気休めになる材料を探すなら、2年間の組手稽古の蓄
積でいくばくかは自分が上達していることぐらいか。


審査まで、今日からちょうど一ヶ月。やれるだけのことをやるしかない。



昨日の稽古: