マインドマップは魔法の地図か


持てる能力のわずか3%。


脳が本来持っている機能のうち、どれだけを使えているかというお話。
1950年代の脳科学では少なくとも50%ぐらいは使っているだろう
と考えられていた。ところが脳についての研究が進めば進むほど、この
パーセンテージは落ちてくる。


80年代の研究ではせいぜい10%程度と考えられるようになった。こ
れが90年代に入ると、実は人間は脳が持てる能力のわずか3%しか使
っていないことがわかった。


そして最近では1%も使っていないのではないかという学説も出ている
らしい(『マインドマップ・ノート術』より)。


仮に3%しか使っていないのだとすれば、残りの97%は眠ったままだ。
逆にいえば、単純計算であと30倍以上は賢くなれる可能性があること
になる。これって、すごいことじゃないでしょうか。


とはいえ、たいていの人がたった3%しか使えていないのには、それな
りの理由もあるわけで、ここを何とかブレイクスルーしないとダメ。そ
こで考えだされた手法の一つがマインドマップである。


マインドマップのエッセンスは何か。


左脳と右脳を強制的に同時に使わせることだ。物事を考えるときに右脳
と左脳を同時に使う、あるいは連携させるための手法がマインドマップ
だと思う。


人の脳は右と左に別れている。基本的に右脳は空間認識、イマジネーシ
ョン、夢想、色彩、リズムなど芸術的、感性的な活動を受け持つ。これ
に対して左脳は、言葉、論理、数値、順序、分析など学術的、論理的な
活動を受け持つ。


普通は、人によって活発に活動する分野がどちらかに偏りがちで、だか
ら「あの人は感覚的ね」とか「あいつって、妙に理屈っぽいよな」など
といわれたりする。あなたは、どちらですか?


ところが、こんなふうにいわれること自体が、やはり3%しか使えてい
ないことの証拠なのかもしれない。そこで何かを考えるときに、左脳と
右脳を同時に、かつ自然に使えるようにとマインドマップは考えだされ
た。右と左がお互いに活性化し合うようなことも狙いに含まれているの
だろう。


そのやり方はといえば、できればA3ぐらいの大きな紙を用意して、ま
ずテーマを真ん中に描く。これは描くというぐらいだから、何らかのイ
メージで表現する。絵を思い浮かべることができなければ、キーワード
をロゴっぽく表現したり、色をつけるだけでも構わないようだ。


次にそのテーマから5〜6本ぐらいの枝分かれを描く。テーマイメージ
から浮かんでくるキーワードを、それぞれの枝に置いていく。枝には色
を使い分ける。


キーワードを置いていくのは左脳を使うことになる。それを色やイメー
ジと関連づけていくのは右脳を使うことになる。昨日、初めてやってみ
たけれど、なんか妙な感じでおもしろい。


会社案内の構成案を考えるのに使ってみたのだ。するとマップを描いて
いるうちに、いつの間にか頭の中で昔好きだったある曲がずっと鳴り響
くようになった。そして、その曲のタイトルは何だったっけと考えたと
きに、おっ、これって構成案のコンセプトになるじゃんって! ほんま
かいな。


とりあえず一例だけのケースなので、これがマインドマップ効果なのか
どうかは、まったくわからない。でも、とりあえず、描くことっておも
しろい。しばらく続けてみて、新しい発見があったらレポートします。



昨日のI/O

In:
シドニー コアラ純情編1』/村上春樹
Out:
黒田勝彦教授インタビューメモ
S社会社案内構成案
I社社長インタビュー構成案


昨日の稽古:

・基本稽古10セット
・スクワット



記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術

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