ブログ型新入社員とは


06年はブログ型、らしい。


何のことかといえば、毎年おなじみ、社会経済生産性本部が発表している『今春の新入社員』のタイプの話(日経新聞3月29日)。ちなみに自分が新入社員となった1984年は『コピー食品型』だったらしい。なんじゃ、それって感じだ。
http://hitomaru.way-nifty.com/hitomaru/2006/03/post_20c9.html


いい加減に、こういうステレオタイプなものの見方はやめたらどうなんだろうか。というか、こうした見方で今の若い人たちをとらえると、根本的なまちがいを犯す危険性があるんじゃないか。


もしかしたら、我々の世代(今年46歳ですな)ぐらいまでは、ある程度は世代を一律のキーワードでくくるような見方も成り立っていた可能性はある。同じ時代、つまり同じ環境で育ってきたことによる共通項があっただろうという意味だ。カッコよくいうなら「同じ時代の空気を吸ってきた」ともいう。もう少していねいに表現するなら、たとえば新入社員として社会に出るまでの間に、インプットされてきた情報がだいたい同じという意味である。


が、控えめに考えても、ここ2〜3年ぐらいの『22歳』については、状況はまったく変わっているのではないだろうか。何が変わっているかといえば、生まれてから22歳になるまでに取り込む情報の幅広さと量の差である。いうまでもなく、その背景にあるのがインターネット(withブロードバンド)の爆発的な普及だ。


勝手な推測だけれど今の若い世代の人たちの間では、10年ぐらいまでは何となく存在したはずの『年齢に応じた獲得情報の秩序』みたいなものが、まったくない。だから、大学出たら(あるいは大学生のままでも)、いきなり起業して社長になる、みたいな生き方がボンボン出てきている。


こんなことが普通に起こるのは、そうするために必要な情報が、年齢に関係なく手に入るようになったからだ。たとえ有限会社だろうと、あるいは個人商店であろうと、かつては起業するとか自分で事業を興すときには、何もかもがわからないことだらけだった。だから、いきなり会社やろうなんて思う奴は、少なくとも自分が大学を出るときにはまわりに一人もいなかった。あるいは高校の同級生にしても、大学出て即起業なんてのは皆無である。


これはある意味当たり前のことで、だれもそんな選択肢を持っていなかったからだ。ところが今は違う。


大学出て、あるいは在学中から起業して、ベンチャーとして成功して、もうすでに上場してる20代経営者、なんてのがいる。彼らがどうやって成功していったのかを、いろんな情報源から知ることもできる。人が思いつかないようなアイデアをもっていて、最初の頃は若さに任せた根性とヤル気と、ある程度の慎重さと、スポンサーを見つけたらいけるじゃん。なんて思わせるだけの情報がある。さらにはスポンサーもいる。逆にスポンサーの方が、そうしたアイデア&フレッシュ&タフな若手起業家を探してたりもする。


また出身高校の先生から聞いた話では、とびっきり優秀な奴ほど進学先リストの中に、アメリカの大学を入れているらしい。彼等にとってのトップはもはや東大じゃない。もっとグローバルな視点をもっているのだ。将来的にMBAを考えているなら、いきなりアメリカのトップ校へ行くのも合理的な選択肢の一つである。


そして格差社会が進んでいるのだから、逆方向への散らばり具合も、相当に拡がっていることだろう。


そんな中での『ブログ型』である。
その心は、ブログのように
・表面は従順だが
・時には自己主張することも と解くそうだ。


これって、見方によっては、誰にでも当てはまるような話で、実のところは何も言ってないんじゃないんだろうか。




昨日のI/O

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フラワーショップチラシ・デザイン


昨日の稽古:富雄中学校体育館

 ・移動しながらの基本(突き・蹴り・突きと蹴り)
 ・ミット稽古(早さを意識する・強さを意識する)
 ・回し蹴りの受け
 ・組手(1分×15セット)